故グレイソン・マレー氏の世界ランキングは23日まで維持 全米OPに影響の可能性

5月25日、米国男子ツアーの「チャールズシュワブ・チャレンジ」中に棄権したグレイソン・マレー氏(米国)が、フロリダ州の自宅に戻り自ら命を絶ってこの世を去った。今年1月、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でツアー2勝目を挙げたマレー氏は6月3日付けの世界ランキング61位で現在もランキングに名を連ねている。
そのマレー氏のランキングは3週後の「トラベラーズ選手権」(6月20~23日)終了後に外れるという。

マレー氏のランキングは実は重要。次週発表されるランキングで同60位内に入れば、13日にノースカロライナ州のパインハーストリゾートNO.2で開幕する今季メジャー第3戦「全米オープン」の出場権を得ることができるからだ。

前週の「RBCカナディアン・オープン」を制したロバート・マッキンタイア(スコットランド)は76位から39位にジャンプアップし、パインハーストへの切符を手に入れることが決定。2年間の成績が反映される世界ランキングゆえに、マレー氏が計算上60位内に戻る可能性はゼロではない。実際にはマレー氏の後続で多くの選手が今週開催されている「メモリアル・トーナメント」に出場しているから可能性は低いとみられるが、万が一その事態が起これば全米オープン選手権を主催するUSGAは「61位の選手」が出場権を得ることになることを示唆した。

ツアープロの突然の死去はこれまでにもあった。1999年10月、最終戦の「ツアー選手権」に向かっていたペイン・スチュワート(米国)のプライベートジェットが消息を絶ち、亡くなった。当時世界ランキング8位、同年6月はパインハーストNo.2での全米オープンで最終18番でパーパットを沈めフィル・ミケルソン(米国)を1打差で抑え勝利したばかりだった。スチュワートの世界ランキングは3週間維持された後に削除された。(文・武川玲子=米国在住)

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