竹田麗央が全米女子プロ出場明言 大逆転の五輪代表入りへ「可能性はゼロじゃない」

<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇5日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

初の海外メジャーだった前週の「全米女子オープン」で9位に入った竹田麗央が、逆転でのパリ五輪代表入りに向けて舵を切った。プロアマ戦後に取材に応じ、2週後の「KPMG全米女子プロ選手権」(20-23日、米ワシントン州サハリーCC)に出場することを明言。同週開催ですでにエントリーを済ませていた日本ツアーの「アース・モンダミン杯」は欠場する。
刺激的な一週間を経験した竹田が心変わりした。10位以内に与えられる来年の出場権も獲得した世界最高峰メジャーから前日帰国し、午後8時過ぎにコースがある神戸入り。「少し眠いけど、時差ぼけはそんなにありません」と強行日程にも元気いっぱいの21歳は「すごくいい経験ができて、また挑戦したいと思った。全米女子プロに出ます」と心は早くも2週後のメジャー挑戦に向いていた。

当初は「アース・モンダミン杯」に出場する気持ちを固めていた。だが「練習ラウンドから雰囲気がすごく良かったし、(全米に)行ってみて、かなり戦えるという手ごたえがあったので」と5月20日付の世界ランキング60位以内の資格で出場資格を得ていた「全米女子プロ」にシフトチェンジした。

パリ五輪の代表は6月24日付の世界ランキングに基づく五輪ランキングで決定するが、代表争いの最後の試合となるのが「全米女子プロ」。原則2枠の代表争いは全米女子オープンを制した笹生優花が世界ランキング6位に躍進し、竹田は日本勢5番手の同40位だ。「全然考えていない」と最初は“スルー”したが、「可能性はゼロじゃない」。大逆転も視野に入れた2度目のメジャー挑戦に気持ちを高ぶらせた。

五輪の代表決定まで残り3試合。日本ツアーでは4月の初Vを含めて3勝を挙げて、メルセデス・ランキング1位を独走している。今大会終了時の同ランキング上位3人の枠で8月の「AIG全英女子オープン」の出場も確定しているが、パリに向けて上位フィニッシュは外したくない。狙うは4勝目。今、最も勢いのあるプロ3年目がラストスパートに入る。(文・臼杵孝志)

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