“ママさんルーキー”神谷和奏が初の予選通過 「すごくうれしいです」

<ヨネックスレディス 2日目◇1日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

昨年のプロテストに合格した22歳の神谷和奏(かみや・わかな)。2歳のまな娘・咲凛(えみり)ちゃんを育てながら、現ツアー制度施行後では初の“ママさんルーキー”として戦っている。
今週は主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を突破し、2度目のレギュラーツアーに参戦。初日は「73」に終わったが、2日目は5バーディ・3バーディの「70」。トータル1アンダー・50位タイで初の予選突破を果たした。「まずは、予選通過ができてすごくうれしいです」と安堵の表情を浮かべた。

裏街道の10番からスタートし、前半は1バーディ・2ボギーと予選通過が遠のく結果に。それでも、「マンデーでアウトが6連続バーディでスタートできていたので、 そこは自分でも取れるなって。 まだチャンスはあるっていう気持ちでプレーをしていました」。その言葉の通り、1、2、4、6番で4つのバーディを獲得。最終9番ではボギーを喫するも、カットライン上で踏みとどまった。

4月のデビュー戦「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では、「フワフワしてしまった」と2日目に「78」を叩き、“涙”の予選落ち。その後の下部ステップ・アップ・ツアーでは5試合に出場し、予選通過は1試合のみとプロの壁にぶち当たっていた。「予選通過のラインはずっと悩まされてる。やっぱり落ちるっていうその一言だけでもすごくメンタルにくる。でも、あんまりそこを気にしすぎないように、これも1つのステップなんだと思って頑張っています」。

そして、会場には選手や大会関係者のための託児所が設置されており、神谷は娘を託児所に預けプレー。「本当に助かります。こどもが近くにいると思えると、やっぱり気持ち的にも安心してプレーすることができる。一緒に会場まで来れているので、家族のパワーをもらえている気がします」と関係者、そして家族への思いを口にした。

初の決勝ラウンドでのプレーについては、「何も捨てるものはないので、 悔いが残らないに1打1打丁寧にプレーしたいと思います」と家族に見守られながら1つでも上の順位を目指す。なお最終日は、トップが午前6時30分、最終組は午前8時からスタートする。(文・神吉孝昌)

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