ルイビル検察、シェフラーへの起訴はすべて取り下げ 「過去のものにして前へ進む」と世界ランキング1位

29日、海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」の第2ラウンドを前に、警察官に従わず怪我を負わせたとして起訴されていたスコッティ・シェフラー(米国)に対し、ルイビルの検察官がすべての起訴を取り下げた。
ジェファーソン郡のマイク・オコネル検事は、警察官に対する第2級暴行罪(重罪)を含む4つの罪で起訴されていたシェフラーに対する裁判を進めるには十分な証拠がなかったとした。今後、同罪で再び起訴することはできない。「シェフラー氏の行動と、警官とのやりとりを取り巻く証拠は、刑事犯罪の要素をまったく満たしていない」とオコネル検事はコメントした。

全米プロ選手権の2日目の早朝、コース近くで起きた交通死亡事故のため渋滞に巻き込まれたシェフラーは、大会のコーテシーカーでコースに到着したが、ゲートでギリス警官が制止。しかしシェフラーがその制止を振り切り無謀運転を続けたなどとし逮捕。手錠をかけられ拘束された。

しかしギリス警官は義務づけられているボディカム(身体装着型カメラ)を作動させておらず、ほかの定点から撮影された映像でもシェフラーの無謀運転などは確認されていなかった。

シェフラーはこの知らせを受け自身のインスタグラムのストーリーを更新。「ギリス警官に悪意なかった。私はこの事件を過去のものとして前に進みたいし、彼もそうしてくれることを願っている」と心情を吐露した。

さらに「警察官は大変な仕事をしているし、私は彼らを高く評価している。今回の事件は大変混乱した状況のなかで起きた深刻な誤解だったに過ぎない」と綴った。(文・武川玲子=米国在住)

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