カチャカチャ機能のウェートとフェース角、どっちが弾道に影響する?【プロアマで徹底調査】

カチャカチャ機能にはウェートの位置を動かすタイプと、フェース角やライ角を変えるタイプがあるが、それぞれ弾道にどう影響するかをティーチングプロの橋本潜とアマチュアの黒崎和弘さんが試打を行った。
ウェートもフェース角も動かすことで弾道は変わったが、テスターによって影響の出方が異なった。

これについてギアに詳しい橋本は、以下のように説明する。 「ボクが打って球筋に影響が出たのはウェート調整。ウェートを動かすと重心距離が変わり、フェースの開閉速度が変化。同じ感覚で振るとドロー設定はフェースが閉じ、フェード設定はフェースが開いて球が左右に飛びました。しかし、フェース角設定を変えても開閉速度は変わらず、フェースの向きはインパクトで自然とスクエアに調整するので、インパクトロフトだけが変化しました。球筋よりも球の高さと飛距離に影響が出ました」。

一方、アマチュアの黒崎さんはフェース角設定を変えると球筋が大きく変化。これはなぜなのか。「黒崎さんはフックグリップでリストを使わずにフェードを打つタイプなので、重心距離が変わってもスイングのタイミングはそれほど変わりません。しかし、フェースの向きはアドレスとインパクトが同じになりやすく、フェース角の設定を変えると球が左右に曲がりました。よって、どのカチャカチャ機能を使うかは、打ちたい弾道とスイングタイプで選ぶのが正解です」(橋本)。

■プロ:橋本 潜
はしもと・せん/1972年生まれ。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。現在は「トータルゴルフフィットネス(www.tg-fitness.net)」でコーチを務める。ヘッドスピードは44m/s。

■アマチュア:黒崎和弘さん
くろさき・かずひろ/1974年生まれ。平均スコア80。年間ラウンド数は約60回。持ち球はやや左に打ち出してフェアウェイセンターを狙うフェードボール。ヘッドスピードは40m/s。

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