意見が対立? マキロイの委員会復帰にタイガーら“反発”「僕を不快に思う人もいる」

「僕の復帰を不快に思う人もいるようだ」
PGAツアーの選手理事会『ポリシーボード』(政策委員会)への復帰を望んでいたローリー・マキロイ(北アイルランド)だが、ボードメンバーによる投票で却下された。メンバーの一人であるタイガー・ウッズ(米国)は「反対票」を投じたと伝えられた。

2022年から始まった超高額賞金のLIVゴルフとPGAツアーは対立は根深く、マキロイはPGAツアー側の急先鋒として風上に立ってきた。しかし、2023年6月に突如PGAツアーとLIVゴルフを支えるサウジアラビアの政府系ファンド、PIFとの『統合』の骨子を発表。11月にはポリシーボードを辞任し、「家族と自分のキャリアに徹したい」としていた。

マキロイはLIVゴルフに対しての意見を方向転換し、「分断されていることはゴルフ界にとって大きな損害。統合が進むことが望ましい」と推奨している。ウェブ・シンプソン(米国)の任期終了に伴い、「皆が望むなら」とポリシーボードメンバーへの復帰を目指していた。

マキロイの復帰に関してはシンプソンを除く、ポリシーメンバー5選手の投票が行われた。その結果、タイガー、PIFとの統合に強く反対するパトリック・キャントレー(米国)、そしてもう1選手の計3人がマキロイ復帰に「反対」。3対2で却下されたという。

キャントレーは「PGAツアーがストラテジック・スポーツ・グループから30億ドルとも言われる投資を受けることが決まった以上、PIFとの統合は不要」と発言。タイガーも「経済的には不要になった」と語っている。

「この問題はまるで、北アイルランドが和平交渉を経て結ばれた聖金曜日協定(ベルファスト合意)のようだ」とマキロイは例えている。「カトリックもプロテスタントも双方がハッピーではなかったが…。(結局は)“和平”がもたらされた」。

タイガーとマキロイは同じフロリダ州ジュピター・アイランドに住み、長年の友人でもある。ポリシーボードには戻らないマキロイだが、一方で今後PIFとの交渉を行う小委員会のメンバーに入ったことが報じられた。(文・武川玲子=米国在住)

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