ビルバオFWニコに対し人種差別…「少しずつ変わっていくことを願っている」

 アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズが27日に行われたラ・リーガ第33節アトレティコ・マドリード戦で人種差別を受けたと主張しているようだ。27日、スペインメディア『アス』が伝えている。

 4位と5位の直接対決となったこの試合。ビルバオはニコが1得点を挙げたものの最終的に1-3で敗戦となった。『アス』によれば、ニコは試合後のインタビューで「コーナーキックの際に猿の鳴き真似が聞こえた」と明かし、アトレティコサポーターから人種差別を受けたと主張したとのこと。

 当該事象は40分に起こり、その5分後に同点ゴールを決めたニコはスタンドに向かって腕を指さしながら肌の色をアピールするような仕草を見せた。この行為についてニコは「ちょっと怒っていた。肌の色のことを侮辱するのは普通のことではないよ」とコメント。さらに、「(アトレティコサポーターの)全員ではない。どこにでも愚かな人はいる。少しずつ変わっていくことを願っているよ。僕たちは常に戦っている。これが現実なんだ」とアトレティコサポーター全員から差別を受けたわけではないと強調しながら、人種差別撲滅への願いを語った。

 試合後、ラ・リーガも公式SNSで以下のような声明を発表。人種差別を容認しない断固とした姿勢を示した。

「スポーツにおいては、人種差別または憎悪に満ちた行為が許される余地はない。我々はあらゆる人種差別的行為を断固として非難し、このような容認できない行為を私たちのスポーツから根絶するために引き続き努力していく」

 報道によれば、既にラ・リーガはニコに対し差別行為をした人物を特定しており、検察当局に報告する予定だという。

【動画】上位対決となったアトレティコvsビルバオの一戦

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