
<パナソニックオープンレディース 2日目◇27日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6669ヤード・パー72>
7バーディ・ボギーなしの「65」をマークした尾関彩美悠がトータル13アンダーまでスコアを伸ばし、佐久間朱莉、天本ハルカと並んで首位に立った。これで、3週続けて優勝が狙える位置での最終日。2シーズンぶりのツアー2勝目は目の前だ。
7番から3連続、12、13番でも連続バーディと快進撃を見せた。「7個もバーディを取ったかな?という感じなんですけど、ショットもパットも初日に引き続き良かったので、それがスコアにつながったのかなと思います」。スコアボードを見れば、周囲も同じようにスコアを伸ばしており、バーディラッシュの実感はなかったようだ。7つのバーディの中でも会心だったのは17番パー5。「3打目は自分の思い通りに行ってくれた」。残り60ヤードを56度のウェッジで50センチにピタリとつけた。
今週月曜日は「全米女子オープン」の日本予選に出場し、12アンダーでトップ通過。初めての海外メジャーの切符をつかんだ。一日36ホールの長丁場をこなしたとあって、翌日は休養。「欲しいものがあったので買い物に行って、マッサージにも行きました」。専属トレーナーのケアを受ける選手も多いが、尾関はチェーンのマッサージ店に足を運ぶ。
「基本は自分でケアしてるんですけど、それでもダメだなと思ったら行く感じです。気付かれることですか? たまにありますね。今週は『こんなに凝ってる人初めてです。大丈夫ですか?』ってビックリされました(笑)」。連戦の中でも好調をキープできているのは今回利用した“60分コース”のおかげかも?
今季2度目の最終日最終組でツアー2勝目を目指す。2週前は最終日にスコアを落とし、18位に終わった。「反省を生かして、最後まで自分にできる精一杯をやって、マネジメントもしっかり立てていきたいです。ただ、試合は今週だけじゃないので、何回も優勝争いをして、その中で優勝できたらベストかな」。気負うことなく、自然体で2年ぶりVを狙う。(文・田中宏治)