子供部屋っていつから必要なの?

部屋を与えるメリット

我が子が少しずつ大きくなって、家の中での存在感が増し物が増えてくると考え始めるのが「子供部屋」についてです。
皆さんは何歳から自分の部屋を持ちましたか?それによって良かったこと、悪かったこと両方あったと思います。親目線と子供目線どちらで考えるかによっても違ってきますよね。
今回は、あくまで客観的な視点でメリット・デメリットを検証していきましょう。

メリット(1)自分の物の管理が出来る
たくさんのおもちゃや教材を“自分のもの”として自覚させる為に、子供部屋は有効でしょう。子供部屋がない場合、どこに何があるかを把握しているのは親だけということになりがちです。そんな時、自分の物はここで管理するという意識を明確に与えてくれるのが子供部屋です。一緒に片付け方を覚えるところからスタートしましょう。
但し、部屋がどんなに散らかっていても、いつまでも親が片づけてしまうことのないよう注意が必要です。

メリット(2)自分の時間・空間を確保できる
子供でも自分と向き合う時間は欲しいものです。
友達やきょうだいとケンカした時や親に叱られた時、親に泣きついてくる年齢を過ぎると、自分ひとりで「考える」時間が必要になってきます。
または、誰にも邪魔されず大好きなことに集中したい時もあるでしょう。そんな時、自分の部屋は最高の空間です。

メリット(3)自立心が育まれる
ひとりになりたいと強く意識していなくても物理的にひとりになってみることで、“自分”を強く意識するきっかけになります。
自分のことは自分でやるという気持ちを抱くようになったり、親と自分は違うということに気が付いたり、自立心に繋がる意識のスイッチが入りやすいのではないでしょうか。
同時に、親も子供のプライバシーを尊重するきっかけになることでしょう。

部屋を与えるデメリット
多くのメリットがある一方で、やはりデメリットも考えられます。

デメリット(1)何をしているか分からない
子供が部屋で何をしているか分からない、そして子供もそれを望んでいる…という状況は、あまり早い年齢ではおすすめできません。とはいえ、親に隠れて何かをする楽しみは子供すべてが持っている好奇心のひとつです。全てを否定してはいけませんが、放っておくのではなく、言葉かけや行動で“いつでもあなたを見ている”というメッセージを送り続けましょう。

デメリット(2)年齢によっては危険もある
“いずれ使う”という前提で、小さい頃から部屋を用意している場合もあるでしょう。
その場合、「危険」というデメリットもあることを忘れてはいけません。
おもちゃの使い方によっては見ていないと大きな事故につながるものあります。お友達が来た時など、たまにだから良いだろうと開放すると思わぬトラブルが起きてしまうことも。その為、危険が少なくなるという意味では10歳前後以降を目安に考える人も多いようです。

デメリット(3)家族のコミュニケーションが減る
同じ空間に居ることで感じられる安心感ってありますよね。思わず話してしまう日常の何気ない会話も家族の大切なコミュニケーションです。
子供が部屋にこもってしまう原因は、自分の部屋の方が居心地良くなってしまうからです。逆に、部屋がなければ家族との居心地の悪さを解決する方法を考えるかもしれません。
いい意味でも悪い意味でも逃げ場となる子供部屋。親としては出来る限りのコミュニケーションを心がけるしかありませんね。
 

ベストなタイミングっていつ?
上に挙げたメリット・デメリットは、部屋を持つ年齢によって重要度が異なります。
それでは、メリットが最大限に活かされ、尚且つデメリットの一番低いタイミングはいつなのでしょうか?

先輩ママの体験談
やはり説得力のある、先輩ママ達の体験談を集めました。

子供は現在15歳ですが、9歳から部屋を与えました。
はじめはほとんど使っていませんでしたが、小学校高学年頃からは自分の宿題や自由時間も部屋で過ごすようになりました。なるべく問題視しないように干渉せず過ごしていたせいか、これといった反抗期も今の所ありません。
小学校1年生から自分の部屋で寝かせるようにしました。寝る以外の時間はほとんどリビングで一緒に過ごしていたので、寝る時間はひとりにさせることで自立心を育みました。親としては心配やさみしさもあったのですが、その頃から良い距離を保てたので17歳になった今でも良い関係を維持できていると思います。
自分自身が中学生くらいから部屋にこもってしまった方なので、自分の子どもには迷っています。テレビを自分の部屋に設置してもらってからは、食事以外ほとんどリビングに行きませんでした。特別引きこもりという訳ではありませんでしたし、自由にさせてもらった感謝の気持ちはありますが、もっと親子の会話をしていたら何か違っていたかも?と思うこともあります。

他には、新生児からひとり寝をさせる家庭もあれば、部屋を与えられないまま自立して一人暮らしをスタートした人もいました。

その子とその家庭に合ったタイミング
先輩ママ達の体験談からも分かるように、これと言った正解はありません。その子とその家庭に合ったタイミングを自然とキャッチしているママが多かったのは事実です。
ただ、ひとつだけ気を付けたいのは、小さい頃にひとりで寝るさみしさを無理に我慢させないようにしたいということです。せめて“さみしい”“不安”という気持ちを口に出せる環境や関係を築いておきましょう。充分な依存が自立を促すのは心理学的にも明らかな事実です。
部屋を与えることで育まれる多くの精神的メリットを活かすためにも、最終的には子どもが安心できる選択をすると良いのかもしれませんね。

(文・亀山 美千代)
 

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