「負けに来ているわけじゃないから…」 笹生優花、“勝利”への闘志

<フォード選手権 3日目◇30日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>

笹生優花は順調にスコアを伸ばしていった。後半13番までに6バーディ・2ボギーと4つ伸ばし、一時はリーダーボードの一番上に名前を載せた。
だが、選手らを翻弄(ほんろう)する砂まじりの強風のなかでは、トントン拍子には進まない。14番パー3でグリーン奥にこぼしてボギーとすると、15番ではピン奥20メートルほどから風の影響もあるのか距離感を合わせることができず、4パットのダブルボギーを叩いた。

悔しさをあらわにしながらも、笹生はずるずると後退しそうな場面で踏ん張った。距離が短い16番で3メートルを流し込んでひとつ戻すと、17番パー3では目玉になったバンカーから「出すことに集中」して数十センチにつけて値千金のパーをセーブする。

最終18番パー5ではフェアウェイバンカーからレイアップを強いられたが、5メートルを決めてバーディ締め。パーオンは12回と苦しんだが、アプローチと27回だったパターでカバー。上がり3ホールで2つ戻し、優勝戦線に残った。

伸ばしあいのコースでわずかに1打差。2021年「全米女子オープン」以来の2勝目が、手の届くところにある。『勝ちたい?』という問いかけには、「もちろん」と即答。「負けに来ているわけじゃないですからね」。いつもクールな笹生が闘志を燃やしている。

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