ルーキー・清本美波は新コーチの元でスイングを改造中「直したら良くなった」

<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>

2日目の中止が決まった直後、ギャラリーの求めに応じ、早速サインをしている選手がいた。昨年のプロテストでトップ合格を果たした清本美波だ。今大会がデビュー2戦目のルーキーだが、すでにファンが注目する存在。仕切り直しとなった30日の第2ラウンドでは、2オーバー・84位タイから初の予選通過を目指す。
QTランキング100位と自力でのレギュラーツアー出場が厳しい位置で迎えたルーキーイヤー。清本は先週に続いて主催者推薦での出場となった。「せっかく出場させていただいたので、フルにプレーしたかったですけど、こういうこともあるんだなと勉強になりました」。1ラウンドでも多くレギュラーツアーでの経験を積みたい立場だけに、この日の中止を残念がった。
 
4日間でトータル17アンダーという好スコアをマークした最終プロテストでは「自分にプレッシャーをかけないように『落ちてもいいや』と考えるようにしたら、あの結果だったので、いろいろ考えない方がいいのかなと思っています」。反対に、1か月後に行われたファイナルQTでは「何位以内に入らなきゃと考えてしまいました」。4日間ともオーバーパーのスコアが並び、レギュラーツアーの出場権獲得には至らなかった。
 
今オフから目澤秀憲コーチに師事する。「松山(英樹)さんがマスターズで優勝した時のコーチなので、以前から気になっていたのですけど、私が教えてもらえるのかなと思って…」と声を掛けられずにいたが、契約メーカーのテーラーメイドの紹介で指導が実現。「私は左右に体重移動するスイングだったのですけど、コーチからは縦に使うように言われています。体が硬くて、できない動きもあるので、トレーニングやストレッチをして、今シーズンはスイングを変えながら、やっていきます」と、目澤コーチとともに取り組むテーマは明確だ。
 
まだ新たなスイング作りの途中だが、初日はティーショットが好調で14ホール中11ホールでフェアウェイをとらえた。「先週は1Wが良くなくて、コーチに動画を送ったら、トップが浅いと言われました。そこだけ直したら一気に良くなって、自信が持てたし、攻めようという気持ちになれました」。スコア以上に手ごたえを感じるラウンドだったようだ。
 
「レギュラツアーで常に上位で戦える選手になるのが目標なので、今季はリランキングやステップアップツアーの成績で出場権が取れるように頑張りたいです」。2週後の「KKT杯バンテリンレディス」など、前半戦は数試合レギュラーツアーに出場できる見込み。6月に実施される第1回リランキング突破が出場権獲得への最短シナリオだ。今大会で初の予選通過を果たし、少しでも多くのポイントを積み重ねたい。(文・田中宏治)

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