ウェッジのソール形状の選び方がよくわからん! 『SM10』『s159』の11モデルをソール形状別に診断 

ウェッジのソールグラインドの種類が多くある理由は、千差万別なゴルファーの打ち方に合わせるためだ。自分に合ったソールを使えば、気持ちいいインパクトで、狙い通りの球が打てるようになる。
アプローチの打ち方は、鋭角な入射角で上から打ち込む人もいれば、レベルブローにさらっと打つタイプの人もいる。それぞれにマッチする形状は当然変わってくるため、さまざまなソールグラインドが必要になるのだ。

「かつては“ハイバンスはやさしい”、“ローバンスは上級者向け”といったイメージがありました。しかし今は、どのソールグラインドも一定以上のやさしさが備わっていますし、バンス角の表記が8度でもダフリに強くなっていたりと、今までになかったタイプのウェッジも登場しています。特性を見分けるポイントは、『エッジの高さ』、『ソール頂点の深さ』、『接地面の広さ』の3つ。それぞれの意味を知ると、自分の打ち方やミスの傾向に合ったソールを選ぶことができて、アプローチがグンと楽になりますよ」とクラブに詳しいギアコーチの筒康博は語る。

今回は、ソールグラインドを豊富にそろえるタイトリスト『ボーケイ SM10』とピン『s159』の計11モデルを、筒とクラフトマンの石塚昌広氏が試打して性能を診断。ロフトは58度に統一した。ちなみに、s159のモデル名『T・6』の「T」はグラインドの名称、「6」はバンス角を表している。

ソール形状だけでなくバンス角にもいくつか種類があって、ウェッジ選びは複雑すぎると悩む人も多いだろう。そこで、筒がオススメする基準のバンス角は「8度」だ。

「バンス角8度のウェッジはいわゆる“ローバンス”に分類され、難しいと考える人が多いモデルです。しかし、最新モデルでテストを行うと、バンス角8度は、適度な操作性と寛容性を両立させたものが多く、性能的にど真ん中であることが分かりました。幅広いゴルファー、打ち方に合いますので、まずはスタンダードなバンス角8度のモデルを試打して、そこから操作性が欲しい場合はよりバンス角の小さいモデルに、やさしさが欲しい場合はバンス角の大きいモデルを試すと良いでしょう」

今回作成したチャートを参考にしながら、さまざまなタイプのソールグラインドを試打して、自分にとってグリーン周りで武器になるモデルを見つけよう。

■筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている

■石塚昌広
いしづか・まさひろ/インドアゴルフレンジKz亀戸店内にあるゴルフ工房「REAL SPEC GOLF」オーナー。鋭い感性とクラフト知識で最新ギアの性能を的確に分析する

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