
<Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント 事前情報◇14日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456ヤード・パー72>
昨年大会は最終日の大逆転で最大8打差をひっくり返した青木瀬令奈が、復調気配のパットで連覇に挑む。
ツアー通算5勝もこれまで大会連覇や2週連続優勝の経験はなし。「去年初めて年間複数回優勝して、改めて思ったことは2年連続とか2週連続の難しさ。でも、自分がやったことがないものはやってみたい。今週は2年連続優勝というチャンスがあるので、チャレンジしたいです」と意気込む。
これまで連覇には3度挑戦した。初優勝した2017年「ヨネックスレディス」は翌年が26位、21年「サントリーレディス」は翌年16位、22年「資生堂レディス」の翌年は54位に終わった。4度目の挑戦に向け、今大会はセンターシャフトの新パターを投入する。
昨年大会もセンターシャフトのパターを使い、ツアー史上15人目のボギーなしVを達成したが、「今週は新しい出会いがあって、初めましてのパターです。プロアマ戦の朝にこれで行ってみようかなと」。昨季の1ラウンド当たりの平均パット数は28・1935で1位。自他ともに認めるパットの名手は感覚を何よりも大切にする。
「センターシャフトは難しい。自分に厳しいパターだけど、ミスをすればミスの原因がわかる。逆にいえば思った通りに打てれば、感覚は良くなる」。新たな相棒を手に入れ、目指すは平均パット数が断トツの24.33だった昨年大会の再現だ。
最終調整を終えるとお隣の宮崎まで足を伸ばし、霧島東神社にお参りして必勝祈願。神話のふるさとの凛とした空気にも触れ、連覇への準備は万端整った。(文・臼杵孝志)