
<ブルーベイLPGA 3日目◇9日◇鑑湖ブルーベイGC(中国)◇6675ヤード・パー72>
今季4試合に出場しトップ10入り3度。そして、この安定感は中国でも変わらない。古江彩佳は5バーディ・3ボギーの「70」と着実に2つ伸ばし、トップ10圏内のトータル7アンダー・9位タイで最終日に向かう。
風もあり、ティの位置など前日までとはセッティングにも変更があった3日目。大会を中継するWOWOWのインタビューでは、「きょうはピン位置もそうだし、風も強くて難しい一日。アップダウンはあったけど2アンダーであがれてよかった」とホッとしたような表情ものぞかせる。それもそのはず。3日目は失っては獲り返す、そんな一日を過ごした。
3番でバーディが先行したが、5番では寄らず入らずのボギーが来てしまう。それでも、直後の6番でカラー付近からパターでバーディパットをねじ込んだ。最難関の10番もパーパットがカップに蹴られスコアを落とすが、続くパー3でバウンスバック。12番でもボギーは止まらなかったが、それでも13番で奪い返した。
「10番で(パー)セーブしたかったけど、そのおかげじゃないけど、うまく集中し直して11番のバーディが獲れた」と前向きな姿勢を崩さず。「ボギーが来ても諦めずに切り替えて、『バーディを獲るぞ』と思えた。うまくいい流れでできたかな」。ラウンド中の心境は、こういった言葉からも想像できる。めげずに前へ。その推進力がスコアにつながった。
ショット面については、「きのう、おとといよりちょっと悪いところがあった」というが、それもラウンド中に修正しながらの旅路。ミスショットが出ても、それをすぐにカバーするプレーも古江の真骨頂といえる。
トップとの差は5打。決して小さくはないが、逆転の可能性も残されている。「上を見るしかない。あすも集中して、難しいゴルフ場に対応できたら」。もちろん一番欲しいのは今季4度目のトップ10ではない。2季ぶりの米通算2勝目を見据える。