アンチェロッティ監督が明かす“レアル指揮官”の重圧「苦しみは幸せよりも大きい」

 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、指導者ならではの苦悩を打ち明けた。5日、スペイン紙『アス』や『マルカ』などが同監督のコメントを伝えている。

 ここまでのラ・リーガで20勝6分1敗を記録し、勝ち点「66」の首位に立つレアル・マドリード。6日には、2シーズンぶりの制覇を目指すチャンピオンズリーグ(CL)にて、ラウンド16セカンドレグのライプツィヒ戦を控えている。ファーストレグでは1-0の先勝を飾った同クラブだが、指揮官はこの重要な一戦に先立ち強い決意を示した。

 前日会見に主席したアンチェロッティ監督は、「私たちにとって特別なコンペティションで戦い続ける重要な機会だ」とライプツィヒ戦について言及。続けて、「私たちは最高のバージョンを世に出さなければならない。まだ勝負は終わっていない」とベストな状態でセカンドレグを迎える姿勢を強調している。

 また、「改善を示す準備はできていると思う」と述べつつ、「彼らはトランジションにおいて非常に危険だ」と対戦相手の印象を説明。「リュディガーが戻ってくる」とファーストレグを欠場したアントニオ・リュディガーの起用を明言しつつ、「完璧な試合でなければ勝てない」と気持ちを引き締めた。

 さらに、記者から自身の将来について問われると、「とても長いスピーチになるだろう」と前置きした上で、「自分の仕事、特にここレアル・マドリードでの仕事がとても好きだ。この仕事をするには最高のクラブだと思う」とコメント。一方で、「改善しなければならない状況がたくさんある。勝利の中にも幸せでない人がいたり、プレーしない選手がいたり…」と理由を挙げながら、「私は世界トップのクラブにいるからとても幸せだが、苦しみは幸せよりも大きい」と監督業の苦悩を告白している。

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