NHK、多様性高める“2つの取り組み”説明 今後の展望も語る

【モデルプレス=2024/03/01】NHKのコンテンツにおける多様性を高める取り組みについての説明会が1日、東京・渋谷のNHKにて開催され、NHKエンタープライズ・原田由香里シニア・プロデューサー、NHK第2制作センター・石川敬子統括副部長、NHK第2制作センター・望月篤史チーフ・プロデューサーが出席。森田茉里恵アナウンサーがMCを務めた。

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◆NHK、ジェンダー関連番組への取り組み説明

説明会では、NHKが現在取り組んでいる「#BeyondGender」と「BBC50:50 プロジェクト」について状況などが紹介された。

「#BeyondGender」は、ジェンダー(性差)に縛られず誰もが“ありのままの自分”で生きられる社会になるために課題と解決のヒントを継続発信して人々の意識・行動変容を促し社会問題化して制度・仕組みの改善につなげるための取り組み。NHKでは現在、ジェンダー情報(男女格差・性教育・LGBTQ等)の番組横断での継続的な発信、ジェンダー関連番組の概要・HP・見逃しリンクの毎週更新、番組と連携したWEB記事の配信などを行っている。

NHKエンタープライズ・原田シニア・プロデューサーは「ジェンダーのテーマは10代から50代の現役世代でとりわけ女性に刺さりやすいテーマであることが分かって来ています」といい、「#BeyondGender」の「ご意見投稿フォーム」に寄せられた声の属性を分析した結果、8割が10代から50代で性別では女性が約6割になることを紹介。「普段私たちがアプローチできていないなと思っている世代の方にジェンダーというテーマが刺さりやすいんだなということが分かりました。積極的にこれからもコンテンツの発信を進めていきたいと思っています」と展望を語った。

◆NHK「BBC50:50 プロジェクト」参加した背景を紹介

「BBC50:50 プロジェクト」は、ドラマに出演する俳優や報道番組でインタビューを受ける専門家など制作現場の担当者の裁量で決められる出演者の性別の割合を可視化する取り組み。イギリスの公共放送BBCが2017年に「番組の出演者の女性の割合を測定し、増やす」というアイデアのもと「50:50 The Equality Project」をスタートさせ、NHKは2021年に参加。同プロジェクトには番組単位での参加となるが今年度は12番組が参加している。

「BBC50:50 プロジェクト」に参加した背景について、第2制作センター・石川統括副部長は「社会全体において多様性の実現に向けた動きが広がっている中でNHKの中でも『コンテンツの多様性を高める取り組みをやりたいね』という機運が高まっていて、その中でこのプロジェクトがあることを知り、『ぜひ、参加したい』というところが徐々に増えてきた」と語った。

「BBC50:50 プロジェクト」にはゴールがあるわけではなく現状を可視化して次に繋げるためのプロジェクトというが、プロジェクトに参加している「あさイチ」の望月チーフ・プロデューサーは「可視化されて、ひとつの指標ができていることで立ち止まってもう1回振り返ることができていることがいいのかなと思っています」と実感を言葉にした。(modelpress編集部)

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