感覚と結果に「ギャップ」がありながらも好感触 西村優菜は1アンダー発進

<HSBC女子世界選手権 初日◇29日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>

10番からバーディ発進もすぐさまボギーを叩くと、18番では新設されたバンカーが気にならないかのようにティショットをフェアウェイセンターに運んだが、2打目を左奥に外して寄らず入らずのボギー。前半を1オーバーで折り返した西村優菜だったが、後半に巻き返した。
2番では右奥のピンに対して、アイアンでの2打目を右手前に着弾させ、傾斜を使って2メートルにピタリ。バーディを奪って“ゼロ”に戻すと、打ち下ろしの7番パー3でバーディを追加し、1アンダーでクラブハウスに戻ってきた。

「ショットに関しては正直、あまり満足いく感じではなかったので、耐えるところを耐えて。後半は何個かチャンスについてくれたので、それをものにできました」。試行錯誤を続けるスイングについて、振っている感覚は徐々に良くなる一方、出玉が少し左に出てしまったりとラインが出ていないところもあるという。

その「ギャップ」を埋めることを考えながらのプレーでも、先週から意識している“右足残し”については手ごたえも得た。「特に左足上がりの時に、ラインがいい感じに出ていた。やっていることは間違っていないのかなと。いろんな感覚を気にしながらできたラウンドだった」。2番のバーディも、そのような左足上がりのライからの一打によるものだった。

ピンポジションが振られ、例年は伸ばし合いが予想されるなか、首位は4アンダー。1アンダーの滑り出しは3打差の10位タイにつけている。「難しかったけど、メリハリをうまくつけることができたかな。ショートアイアンでいけるところはアグレッシブに打てていたし、難しいところはしっかり逃げられた」と、納得できる滑り出しだ。

そしてこの日はスポンサー契約を結ぶ株式会社ダイフクのシンガポール支社社員が大応援団で駆けつけた。18ホールを通して送られた『ナイスショット』、『ナイスバーディ』の声援はモチベーションのひとつにもなる。

「とにかく一打一打に集中して、良くなってきているこの感覚を大事にしながら、また明日頑張れたらいいなと思います」。ショットを重ねていくなかで、生命線を取り戻すきっかけをつかみたい。(文・笠井あかり)

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