渋野日向子が今季初戦で得た“達成感” 「今できる最大限のことを」

<ホンダLPGAタイランド 初日◇22日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

残り80ヤードほどからの3打目をベタピンにつけた最終18番をバーディで締めくくる。これでスコアをイーブンパーに戻した渋野日向子は、充実の表情を浮かべながらクラブハウスに帰ってきた。
「アンダーで回りたかったから(短いのを外しボギーとした)17番のパットはもったいなかったけど、(最後)攻めの気持ちが少し出たかな」

ただ、その納得の様子はスコアというよりも、プレー内容が大きな要因となる。

「不安があるなかでの試合で、ドキドキしながらでした。そういう感覚を楽しめるくらいの気持ちがあればなとか思いながらスタートして」。今季初戦立ち上がりを、こう振り返る。このオフから辻村明志(はるゆき)コーチに師事し始め、スイング面で新たなことに取り組んできた。それゆえ“不安”も大きい。

だが蓋を開けると、序盤からキレイなドローボールは次々とフェアウェイをとらえ、そしてセカンド以降もショットがピンに絡んだ。フェアウェイヒットは14ホール中12回。パーオン数も12回を記録し、計測ホールの飛距離も260ヤードを弾き出した。

「ドライバーは逆球があまりでなかったし、それはよかった。アイアンで右ピンの時に右に外したりもしたけど、それも悪いイメージではないし全体的にまずまずかな。最初の試合にしては、思っていたよりも“やりきる”ことができた。イーブンでしたけど、ちょっとした達成感はありました」

チャンスで惜しくもパットを外す場面も続いたが、スイング時の腕の上げ方など、チェックポイントを意識し続けて、いい感触のなかボールを打つことに集中することができた。「ドローが一番気持ちいい。(初日2アンダーだった)去年のほうがスコアは出ていたかもしれないけど、自分のなかで納得度は違いますね」。

この手応えが続くかどうかについては、まだ「不安はある」というが、やるべきことを徹底することが今は重要と考えている。そして、そのなかで51位タイという現在の位置から浮上できれば、もちろんそれが最良だ。

「自分がやることは理解しているつもり。それが最後までできたらいいし、それできょうよりもいいスコアで回れたら。今できる最大限のことをしたい」。返り咲きへの第一歩。その手に残った感触を大事にしたい。(文・間宮輝憲)

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