
2月29日から開催される「ダイキンオーキッドレディス」で新シーズンが開幕する国内女子ツアー。昨年末のファイナルQTを突破して前半戦に出場する選手を紹介する。今回はQTランク13位の新垣比菜。
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メルセデス・ランキング69位に終わり3季連続でシード権獲得を逃した新垣比菜。それでもファイナルQTで13位に入って2勝目を目指す舞台に戻ってくる。
リランキングを突破しながら戦った昨季のトップ10入りは、決勝ラウンド”最下位”から大まくりして8位につけた「パナソニックオープンレディース」の1回のみ。34試合に出場し、予選落ちは15回を数えた。「そんなに良くはなかった」と調子が上がらないままレギュラーシーズンは終了。それでもファイナルQTは調整しながらしっかり成績を残した。
風が強く吹くなか「切り返しで上体が突っ込んでしまうクセ」を気にしながら首位でターン。3日目と最終日はともに「74」と落としたが、上位は維持。2020-21年にシード権を逃してから、QTはこれで3度目の出場となったが、19位、14位、そして今回の13位と難なくクリアしている。
そして「4日間通して常に好調をキープすること」をレベルアップしたいポイントに掲げ、プロ8年目のシーズンに突入する。オフには兵庫・六甲国際ゴルフ倶楽部で2カ月近くに及ぶ合宿を行い、スイング強化に取り組んでいる。
前半戦フル出場が叶うなか、最も気合いが入る大会は開幕戦だろう。地元沖縄で開催される「ダイキンオーキッドレディス」は、所属するダイキン工業が冠を務める大会。特に今年は同社の創業100周年という節目の年でもあり、気合いもさらに強くなる。
今季の目標は「シード権獲得と優勝」。18年「サイバーエージェントレディス」以来、5年ぶりの優勝を開幕戦で挙げる、というイメージも描きながら、残り1週間ほどの最終調整を進めていく。