“3度目の正直”でインテルを勝利へ導く! 決勝弾のアルナウトヴィッチ「違いを作るため…」

 チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが20日に行われ、インテルはアトレティコ・マドリードを1-0で下した。試合後、決勝弾を挙げたオーストリア代表FWマルコ・アルナウトヴィッチがイタリアメディア『メディアセット』にてコメントを発した。

 試合は前半の半ばを過ぎた頃から、ホームチームのインテルがゴールを脅かす回数を増やしていく。アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスとフランス代表FWマルクス・テュラムの2トップが中心となってシュートシーンを増やしていったが、負傷によりテュラムはハーフタイムで交代に。代わってアルナウトヴィッチが投入された。

 後半に入ると試合の流れはインテルに傾き、アルナウトヴィッチにも多くのチャンスが到来。49分にイタリア代表DFフェデリコ・ディマルコからのアーリークロスに反応したものの、ダイレクトで放ったシュートは枠を外れ、続く63分にはラウタロとのワンツーからボックス右に侵入したものの、ここでも決め切ることはできない。

 だが、アルナウトヴィッチはこのままでは終わらなかった。79分、ピッチ中央付近でルーズボールが生まれると、アトレティコ・マドリードのアルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルとモザンビーク代表DFヘイニウド・マンダーヴァが一瞬お見合い状態に。この隙を逃さなかったイタリア代表MFダヴィデ・フラッテージが背後のスペースへスルーパスを送ると、抜け出したラウタロが右足を振り抜く。シュートはGKヤン・オブラクに阻まれたが、こぼれ球をアルナウトヴィッチが押し込んだ。“3度目の正直”で決めたこのゴールが決勝点となり、インテルがホーム開催のファーストレグを1-0で制している。

 試合後、アルナウトヴィッチは「マルクスのことを気の毒に思っている。僕はチームメイトがケガをすることを望んでいるわけではない」と前置きしつつも、「僕個人としては大きなチャンスだった。違いを作るために送り出されたと思っている」と自身に与えられた役割に言及。次のような言葉で自身の決勝ゴールを祝福した。

「いくつかチャンスがあった中で、僕が決めきれなかったことは残念に思っている。だが、それでも取り返す機会がやってきた。このゴールは、応援に来てくれたファン・サポーターの人々、チームメイト、そして今夜スタジアムに駆け付けてくれた家族のためのものだ。彼らのためにゴールを決めることができて嬉しく思っている」

 また、90分間を振り返ったアルナウトヴィッチは「試合を通して多くのチャンスを作ることができたし、僕らはもっと多くの得点を挙げることができたとも思う」と語る。一方で「だが、僕らは試合に勝つことができた。この大会で最も重要な勝利を得られたんだ」と、苦しみながらもホームでアドバンテージを得られたことを喜んだ。

 セカンドレグは3月13日に行われ、今度はインテルがアトレティコ・マドリードのホームに乗り込む。アルナウトヴィッチは「マドリードでの試合は非常に厳しいものとなるだろう。だが、僕ららしいパフォーマンスを発揮することだけを考えなければならない。それが成し遂げられれば、マドリードでも勝てるはずだ」と、インテルの“らしさ”を発揮できれば準々決勝へ進出できると自信を示した。

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