
<WMフェニックス・オープン 2日目◇9日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
月曜日決着が濃厚だ。悪天候により進行が大幅に遅れ、米国男子ツアーの名物トーナメントは連日の日没順延となった。マンデーフィニッシュの可能性について、米メディアが報じている。
第1ラウンドがサスペンデッドとなるのは珍しいことではない。2023年は今年と同じく霜の影響で順延。過去5年間では悪天候や日没の影響で、競技が2日目にずれ込んだことは3度もある。ただ、今年は例年にないほどの寒さと降水量が大会関係者の頭を悩ませている。
TPCスコッツデールのゴルフコース・オペレーション・ディレクターを務めるブランドン・リース氏は「我々は常にプランA、B、Cを持っている。非常にタフな仕事になるが、約100人の従業員とともに調整する」と話すが、「なかなかタイミングが合わない」と雷雨を伴う不安定な天候が続き、コンディションの調整に四苦八苦している。
ツアーの気象予報士を務めるカイル・コバル氏は「過去10年~15年の間で、このゴルフ場はおそらく最も軟らかく、最も湿っている。これ以上の雨は耐えられないし、さらに雨の予報も出ている」と話した。
土曜日は雨の可能性が高く、雷の恐れもあるという予報。すでに2日間で5時間以上のロスタイムが出ている。「これだけの時間を失ったのだから、月曜フィニッシュの可能性もある」(コバル氏)。
月曜日決着となれば、2011年大会以来13年ぶりとなる。ただ、日曜日と月曜日は天候が回復する見込みで、先週のペブルビーチ大会に続く54ホール短縮という事態は免れそうだ。
松山英樹は2日目に29ホールを回り、トータル5アンダー・暫定18位タイ。久常涼は日没までにティオフできず、トータル2オーバー・暫定102位タイにつけている。