ジャンボ尾崎がアカデミー選考会を今年も開催 自身の試合復帰は消極的?「この年齢で何をしろっていうんだ」

ジャンボこと尾崎将司が自身のゴルフアカデミーで『ジャンボ尾崎セレクションISPS』を開催。セレクションは2月3日から2日間にわたって行われ、4日にはその様子が報道陣に公開された。
参加したのは中学3年~高校3年の男子10名、女子9名の計19名。それぞれ男子は5番アイアン、女子は7番アイアン、ドライバー、ウェッジショット、素振りの各項目に臨み、それをジャンボがチェックした。ジュニアたちは緊張感に満ちた短い時間のなかで、自分たちの持ち味を見せようと必死だった。

参加者のなかには、今年3月に史上最年少でプロ転向する香川友(とも、野田一中3年)の姿も。香川が打つボールを見たジャンボは「すげえな」と笑顔で話したり、ドライバーショットの際には思わず球筋をマネて、右手でジェスチャーを行うなど熱視線を送った。

セレクションを終えたジャンボからは「はっきり言うと、レベルは下がっているね」と厳しい言葉。「いまはパワーの時代だから。女も男もね。特に男の場合は300ヤード飛んでいないといけない時代。女の子はキャリーで230ヤード、トータル250ヤードくらい。それに該当するのは、きのうときょうで、 2~3人だったかな」と感想を話した。

「本人たちは毎日一生懸命やっていると思うんだけど、トレーニングの仕方を知らない。球を打つことが練習だと思っている子が多い」と現在のジュニアゴルファーの課題を挙げる。このセレクションを終え、ジャンボのお眼鏡にかなった選手が、アカデミーの7期生として、その指導を受けることになる。

さらに、気になるジャンボ自身の試合復帰についても明言。取材陣の質問に「ないない、(試合出場への意思は)ほとんどありません。この年齢で出て、何をしろっていうんだ。コロナの4年間、ギャップが大きかった。自分の人生のなかで。諦めてしまった、ということはないけど。嫌だよな、健康のためにだけとかは。やっぱりナチュラルに(プレーしたい)」などの心中を吐露した。“引退”という言葉はなかったが、現時点でツアー復帰には消極的なようだ。

目標について聞かれると「できるだけいい環境で、子どもたちに練習をしてもらいたい。それだけ」と回答。現在の楽しみについては「週1回フグを食べること。それくらいしか楽しみがないんだから、食べさせてくれ」と言って、報道陣を笑わせた。さらにホームセンターで材料をそろえて、弟子やアカデミー生たちが練習で使用する“特性素振り棒”を作っていることも明かされた。教え子たちの話を優しい表情で語るジャンボが印象的だった。(文・高木彩音)

externallink関連リンク

ジャンボ尾崎もニッコリ まな弟子3人が77歳の誕生日を祝福 ジャンボから“至上命令”!? 原英莉花の24年目標は「5勝ですかね(笑)」 片山晋呉が語る“ジャンボ伝説”「めちゃくちゃ怒られて6キロ痩せた…」 選手育成に余念がないジャンボ尾崎 その育成哲学とは「富士山に登るのは一番最後なんだ」 師匠・ジャンボからは『頑張ってこい』 西郷真央が挑む米国での戦い
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)