ジョン・ラームがいよいよLIVデビュー マキロイからの擁護に「優れた選手からの支持はうれしい」

<LIVゴルフ第1戦 at マヤコバ 事前情報◇31日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)>

ジョン・ラーム(スペイン)がLIVゴルフでの“デビュー戦”を迎える。開幕戦を2日後に控えた31日、キャプテンを務める『リージョンXIII』のチームメンバーらとともに会見に出席した。
昨年12月にLIVへの電撃移籍を発表。そこからは「開幕まで何も話せない」とかん口令が敷かれていたのか、公の場に立つことはめっきり少なくなった。およそ3カ月が経ち、メキシコの地で口を開いた。「発表までの数週間は簡単なものではなかった。多くのことを検討し、十分な情報で決断をしなければならなかった。交渉はとても深い海。でも発表が決まってからはすべてが楽になった」と語った。

移籍による反響の大きさは「予想通り」だった。ブレイキングニュースとして報じられ、それに対する意見は賛否両論だったが、「親しい友人でなにか考えがあったかもしれない人も、そうでない人も応援してくれたし、反対する人がいるのも明らか。でもLIVでの初ラウンドの前に時間があったのはよかった」という。

チームには予選会を勝ち上がったキーラン・ビンセント(ジンバブエ)、トップアマからプロ転向したばかりのケイレブ・サーラット(米国)、そして「とても尊敬している友人」のタイレル・ハットン(イングランド)がそろった。

ハットンはこの前日、移籍が発表されたばかり。「学校の初日のような気分。(慣れるには)少し時間がかかるだろうけど、ここにいられることに興奮している」と白い歯をこぼす。キャプテンとしてチームを引っ張りたいラームも「ゴルフは個人的なスポーツだから(チーム戦は)これまで慣れ親しんできたものとは明らかに違う感覚。僕たち2人はお互いをよく理解していると思う。彼がオファーを受け入れて、一員になったことがうれしい」と喜んだ。

ハットンの移籍を受け、今週開催の米ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」ではローリー・マキロイ(北アイルランド)が「罰は必要ない」とLIV移籍組へ理解を示し、米ツアーに戻ってこられる道を提供するべきという持論を展開した。ハットンは「最終的にはまだ2つのツアーに参加したいと思っている。でも、それがどうなるかはこれからだ」と話したが、それはラームも同意見だ。

「彼(マキロイ)とは最近話をしていない。ゴルフの状況は変わりつつあり、進化する必要があると理解しているのかもしれない。優れた選手から支持を得られるのはうれしい」。反LIVの急先鋒だったマキロイがスタンスを緩和させたことへの気持ちを汲みながら、自身も思いを話す。

昨年は飛躍の年だった。エリートフィールドの新年初戦を制してそこから5戦3勝。「マスターズ」も制した。だが、LIV移籍により今年は米国男子ツアーからは出場停止処分を受け、今大会が自身の2024年初戦になる。「調子はいい。変な感じだけどね。僕の目標は勝つことだ」。いよいよ、ラームの第2章が始まる。

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