
<AT&Tペブルビーチ・プロアマ 事前情報◇1日◇ペブルビーチGL(6972ヤード)、スパイグラスヒルGC(7041ヤード・ともにパー72)◇米カリフォルニア州>
米国男子ツアー3戦目となる「ザ・アメリカンエクスプレス」で33年ぶりのアマチュア優勝を果たした、アラバマ大の20歳ニック・ダンラップ(米国)がプロデビュー戦を迎える。
「とてもクールだった。PGAツアーでゴルフをすることを夢見てようやくここに来て、20歳で優勝できるのはとても素晴らしいことだ」と興奮冷めやらぬ初優勝を振り返った。
25日にはプロ入りを宣言。「僕の人生で最も簡単で、最も難しい決断だった」と即決はせず、先週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」への出場は急きょ取りやめて地元に戻り、家族らと話し合いを重ねた。「戻ってチームメイト、両親やコーチと話して彼らの意見を聞きたかった」。慎重派のダンラップだが、周囲は「大学に留まるにせよ、プロの夢を追うにせよ、すべてサポートしてくれた」とダンラップの背中を後押してくれた。
ぺブルビーチについては「本当にきれい。プレイステーションのPGAツアーのゲームでこの場所をプレーしたことを覚えている。初めて見ることができてとてもクール」。ゲームでは予習済みだが、実際に練習ラウンドをしてみてその美しい景色に魅了されたようだ。
ただ、その美しさとは裏腹に今週は荒れた天候が予想されている。水曜午後から木曜朝にかけて大雨と強風の予報。また、土曜日には晴れる予定も、日曜日は最大22メートルの突風が吹く予報だ。プロ初戦としては難しい状況にはなるが、「ここにいることができて幸せ」とプロとしての一歩を踏み出せることの喜びが大きい。
ダンラップはツアー勝利者となったことで今大会を含む、7戦のシグネチャー・イベント(格上げ大会)すべてに参戦できる、まさに”ゴールデンチケット”を手に入れた。メジャー大会は昨年の「全米アマ」制覇で得た「マスターズ」、「全米オープン」に加えて「全米プロ」への出場権も獲得。これから続くビッグトーナメントでどんなプレーを見せるのか。”プロ”のダンラップに注目だ。