電車の中でゴルフ上達! 吊り広告を瞬時に読み取るトレーニングで、グリーンの読みが鋭くなる

昔から、「五感を働かせることができればゴルフは上手くなる」といわれています。特にゴルフでは、視覚、聴覚、触覚が大事で、上手な人ほど、グリーン上をコロがるボールの速度を感知する能力が優れているほか、インパクトの音や手に伝わる感触に敏感です。
また、風の向きや強さ、その日の湿度などの情報を察知する能力に長けた人も多いようです。よくプロたちは、「傾斜は足の裏で読む」というような表現をしますが、これも触覚が研ぎ澄まされているからこそできる技なのです。

問題は、これらの感覚を働かせるためにはどうすればいいかということ。多くのゴルファーは、経験によって培われるものだと思っているようですが、それだけではありません。常に感覚を働かせようとしていなければ、鋭敏にはならないし、逆に鈍化もします。

言い換えれば、たとえゴルフをする機会が少なくても、必死で感覚を研ぎ澄まそうとすれば、感覚は鍛えられるものなのです。

また、この感覚は、日常生活や日々のゴルフ練習の中でも鍛えることができます。例えば、「電車の中の吊り広告を見て内容を瞬時に読み取る」ことや、「景色の中の傾斜を読み取る」などは、視覚器官を鋭くするのに役立ちます。

聴覚機能を上げるには、「通勤電車の中で耳に入ってくる雑多な音を聞き分ける」、「ショット練習でインパクトの音に敏感になる」などが効果的です。

触覚に関しても、「ものをつかむとき、手のヒラの感覚に意識を集中させる」、「風の流れに敏感になる」といったことを意識していれば機能がアップします。

大事なのは、これらのことを日常的にやること。そうすれば、今まで見えなかったものも見えてくるので、プレーにも思い切りの良さが出てくるはずです。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』853号より抜粋

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