
チェルシーは19日、レスターへレンタル移籍中のU-21イタリア代表MFチェーザレ・カザデイが同クラブに復帰することを発表した。
カザデイは2003年1月10日生まれの現在21歳。チェゼーナを経てインテルのアカデミーに入団し、同クラブで研鑽を積んだ。インテルではプリマヴェーラ(U-19相当)でこそ主力に君臨したものの、トップチームに食い込むことはできず、2022年夏にチェルシーへ完全移籍加入。同夏に行われたアメリカツアーではトップチームに帯同したものの、以降はU-21チームを主戦場とし、2022-23シーズン後半戦はレディングへレンタル移籍。チャンピオンシップ(イングランド2部)15試合の出場で1ゴールを記録した。
今季も再び“武者修行”に身を置く決意を固め、レスターへのレンタル移籍が決定。加入直後からトップチームで定位置争いを続け、途中出場の試合も多いものの、ここまではチャンピオンシップ22試合の出場で2ゴールを挙げている。カラバオ・カップ(EFLカップ)とFAカップを含めた公式戦では通算25試合のピッチに立って、3ゴール2アシストを記録。現在チャンピオンシップで首位を走るレスターで成長を続けていた。
また、世代別のイタリア代表でも常連となっており、昨年5月から6月にかけて開催されたFIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023にもイタリア代表の一員として出場。決勝戦までの全7試合にフル出場しただけでなく、7ゴール2アシストを記録する大活躍を見せた。チームは決勝でU-20ウルグアイ代表に敗れて準優勝となったものの、個人としてはゴールデンボール(最優秀選手賞/MVP)とゴールデンブーツ(大会得点王)をダブル受賞していた。
なお、これまでカザデイはチェルシーのトップチームで公式戦のピッチに立ったことはない。今季のチェルシーにはアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス、エクアドル代表MFモイセス・カイセド、イングランド代表MFコナー・ギャラガー、現在は負傷離脱中のベルギー代表MFロメオ・ラヴィアら実力者が揃っているが、若きカザデイも今季後半戦は“ブルーズ”での定位置争いに身を置くことが決まった。
【画像】チェルシーのトレーニングウェアに身を包んだカザデイ