
アーセナルに所属するイングランド代表MFエミール・スミス・ロウがプレミア複数クラブからのオファーがあったものの、残留を決断したようだ。19日、イギリスメディア『デイリーメール』が伝えている。
現在23歳のスミス・ロウは、アーセナルの下部組織出身で、2021-22シーズンからは“10番”を背負い、同年には公式戦37試合の出場で11ゴール2アシストをマークする活躍を見せた。しかし、近年は度重なる負傷離脱の影響もありチーム内での序列が低下。昨年の9月27日のブレントフォード戦で実に499日ぶりの先発出場を果たし、徐々にコンディションを上げていたものの、11月に再び負傷。戦列には復帰したものの、未だ十分な出場時間は与えられていない。
『デイリーメール』によれば、スミス・ロウにはニューカッスル、アストン・ヴィラ、ウェストハムらプレミアのチームが興味を示していたという。特に、ウェストハムはブラジル代表MFルーカス・パケタが負傷した際に、チームのクオリティを落とさない人材としてリストアップしていたとのこと。
しかし同メディアは、アーセナル側が残って欲しいという熱い想いを伝え、スミス・ロウもクラブに残留し熾烈なポジション争いに身を投じることを決断したと報じている。
また、アーセナルを指揮するミケル・アルテタ監督は20日に行われるプレミアリーグ第21節クリスタルパレス戦に向けた会見でスミス・ロウについて問われ、以下のようにコメント。同選手の重要性を改めて強調した。
「スミス・ロウは信じられないほどの資質を持っている。私たちは彼が居てくれて本当に幸せであり、彼が必要としているのは、それらの望ましい資質をすべてピッチ上で発揮するチャンスだ。そのためには時間を与えなければいけないだろう」
トレーニングでは復調の兆しをみせているというエミール・スミス・ロウ。アーセナルの“10番”は再びエミレーツ・スタジアム(アーセナルの本拠地)で輝きを見せてくれるのだろうか。