「結果からどう勉強するかも大事」 稲見萌寧が米国で挑んでいる“トライ&エラー”

<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目◇19日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>

はじめて戦う米国女子ツアーで、稲見萌寧は日々学びの時間を過ごしている。コースでのトライ&エラーを、あす以降につなげていく。
ドライバーは初日に続き14ホール中12ホールでフェアウェイをヒットしたが、生命線ともいえるアイアンショットに首をかしげる。パーオン数は2日続けて18ホール中10回。「なかなかセカンドが当たらなくて、グリーンと違うところに飛ぶこともあった。ショットがついてくれず耐えることしかできなかった」。1バーディ・4ボギーで、こちらも2日続けての「75」。トータル6オーバーで35人中34位と、苦しい時間が続く。

状態については「すごく悪いわけではない」と話す。それでも「ちょっとのズレを引きずったり、“あと1ヤード”で天と地の差になったり」と、なかなかかみ合わない。そして、それはグリーン上でも感じられた。

ラインに乗ったボールが跳ねて外れたり、“あと一筋”に苦しめられもした。「ちょっとミスしても入る、というのがあればいいんですけど」。そんななかラウンド中には、こんな“トライ”も。「もっと自分の感覚だけに頼ってもいいのかな」。後半からパッティング時は直線ではなく曲線のライン出しをイメージ。「そっちのほうがグリーンのスピード感も合っていました」と、少し気持ちよく打ち出すことができた。

ラウンド後には練習グリーンで、そのイメージを何度も再確認した。もちろんその前にはショット練習場で、課題の修正も行っている。そのチェックは、あたりが徐々に暗くなりはじめる頃まで続いた。

「結果がすべてなのはもちろんだけど、結果からどう勉強するかもすごく大事。初参戦だし、分からない部分もある。どこがどう実力不足なのか。そこを修正できれば一番いいのかな」。まずは、米国での自分のプレーを知ることが重要になる。

デビュー戦も残りはあと2日。「パッティングは、そのイメージで試しながら。ショットはチャンスにつけられる安定感が欲しいですね。少しでも多く実現できるように」。この日の反省をあすに生かし、あすの反省をまた次の日に…。この積み重ねを続けていく。(文・間宮輝憲)

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