
14日にセリエA第20節が行われ、ミランとローマが対戦した。
ホームのミランは、水曜に行われたコッパ・イタリアでアタランタに1-2で惜敗。一方、アウェイのローマもラツィオとの“ローマダービー”に0-1で敗れ、同大会で準々決勝敗退に終わった。両チームともに難しい状況で試合に臨んだ。
なお、ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は、前節のアタランタ戦で退席処分となったため、今節はサルバトーレ・フォーティコーチが指揮を執った。
試合は序盤からミランが良い流れで試合に入り、波状攻撃を仕掛ける。すると、11分に先制点が生まれた。ペナルティエリア手前でクリスチャン・プリシッチ、タイアニ・ラインデルスとつながり、ラインデルスからのパスを受けたヤシン・アドリが、シュートフェイントで相手を交わして左足を振り抜く。低く鋭いシュートはゴール右隅に吸い込まれた。アドリの加入後初ゴールでミランが先制に成功する。
先制した後もミランがチャンスをつくり、優勢に試合を進める展開となった。ただ、ローマも30分に決定機をつくる。ブライアン・クリスタンテのパスを受けたゼキ・チェリクが、ペナルティエリア内から決定的なシュートを放つ。しかし、これはミランの守護神マイク・メニャンがビックセーブ。見事な反応で得点を許さなかった。
その後、両チームともにチャンスをつくったが、得点は生まれず、このまま1-0で前半を折り返した。
後半もミランが優位に立ち、ローマが苦戦を強いられる展開となった。54分にはミランが好位置でフリーキックを獲得し、テオ・エルナンデスのクロスにマッテオ・ガッビアがヘディングで合わせる。得点には至らなかったが、ローマのゴールを脅かした。
すると、56分に試合が動いた。セットプレーの流れからアドリが左サイドからクロスを供給すると、ファーサイドでシモン・ケアーが折り返し、最後はオリヴィエ・ジルーがゴール前で押し込んだ。ジルーはこれで今季リーグ戦10ゴール目。ミラン加入後3季連続でリーグ戦2桁得点を達成した。
2点のビハインドを負い、苦しい展開となったローマだが、67分にロレンツォ・ペッレグリーニがダヴィデ・カラブリアに倒されてPKを獲得。これをレアンドロ・パレデスが冷静に決めて、ローマが1点差に迫った。
その後、1点差に迫ったローマが勢いをもって攻撃を仕掛けるが、ミランも粘り強く戦い、得点は許さない。
すると、84分にミランが追加点を奪う。左サイドでボールを受けたテオ・エルナンデスがジルーへパス。ジルーは相手を背負って、華麗なヒールパスで返すと、テオ・エルナンデスが強烈なシュート。クロスバーを叩いたボールはゴールに吸い込まれた。ミランが再びリードを2点差に広げた。
試合はこのまま3-1で終了。ミランが勝ち点3をつかみ取った。
次節は20日、ミランはアウェイでウディネーゼと、ローマはホームでヴェローナと対戦する。