
ウィメンズ・スーパーリーグ(イングランド女子1部)第10節が16日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦。トッテナムが1部昇格後初めてアーセナルを下した。
ともに北ロンドンを拠点とする名門クラブによるダービーマッチ。男子は1909年の初対戦から通算194試合を戦ってきた、イングランド屈指のライバル関係として知られている。一方の女子では、アーセナルが1992-93シーズンから1部で戦ってきたのに対し、トッテナムはアマチュアカテゴリーから徐々にステップアップし、2019-20シーズンにWSL初昇格。その実力差はまだ大きく、これまではアーセナルがトッテナムを圧倒してきた。
『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』に1万9480人の観客を集めた8度目の対戦でも、序盤からアーセナルが押し込む展開に。トッテナムは何度かゴールを脅かされたものの、ポストやGKバルボラ・ヴォティーコヴァーの好セーブに救われ、スコアレスで折り返す。
後半に入ってからも守勢の時間が続いたトッテナムだったが、59分にマーサ・トーマスがワンチャンスをモノにして先制に成功する。その後もアーセナルの猛攻を受け続ける苦しい戦いとなったが、ヴォティーコヴァーを中心に最後まで集中を切らさず、体を張った守備で歴史的な勝利を記録した。
プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、この試合がリーグ戦デビューとなったヴォティーコヴァー。同選手は試合後、「結果にも満足していますし、みんなのことを誇りに思います。私たちは本当に素晴らしい。この試合に向けて準備できていると感じていましたし、スタメン入りするためにハードワークしてきました」と勝利を喜んだ。
トッテナムは前節マンチェスター・ユナイテッドに0-4、前々節マンチェスター・シティに0-7で敗れ、5試合勝利から遠ざかっていたが、宿敵を破って6試合ぶりの白星に。一方、アーセナルは開幕節以来の黒星で暫定首位浮上のチャンスを逃した。
【試合ハイライト動画】トッテナム女子 1-0 アーセナル女子