
プレミアリーグ第14節が3日に行われ、リヴァプールとフルアムが対戦した。
4シーズンぶりのリーグ制覇を目指す今シーズンはここまで13試合を消化し、8勝4分1敗の成績で3位につけているリヴァプール。前節はマンチェスター・シティと1-1のドローゲームを演じ、直近はリーグ戦6試合負けなしと好調を維持している。今節は暫定14位フルアムをホームに迎えての一戦。モハメド・サラーやダルウィン・ヌニェスら主力が順当にスタメン入りし、日本代表MF遠藤航はベンチから出場機会をうかがうこととなった。
序盤からリヴァプールがゲームの主導権を握る。3分にルイス・ディアスが最初のシュートを放つと、8分にはボックス手前でパスを引き出したドミニク・ソボスライが右足を一閃。こぼれ球をモハメド・サラーが押し込みネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。20分にはボックス手前でFKを獲得すると、トレント・アレクサンダー・アーノルドが放った美しい軌道のキックがゴール左上隅に突き刺さり、先制に成功した。
リードを許したフルアムもすぐさま反撃。24分、敵陣左サイド深くでアレックス・イウォビのパスを受けたアントニー・ロビンソンがグラウンダーで中央へ折り返すと、ニアサイドに走り込んだハリー・ウィルソンがダイレクトで合わせ試合を振り出しに戻した。追いつかれたリヴァプールは38分、敵陣中央右寄りの位置でボールを受けたアレクシス・マック・アリスターが遠目から右足を一閃。強烈なシュートがゴール左上隅に吸い込まれ、勝ち越しに成功した。
しかし45+3分、左CKを獲得したフルアムはラウル・ヒメネスが競り合ったこぼれ球をケニー・テテが押し込み、再び同点に追いつく。その直後には右CKから最後はティム・リームが押し込みネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定。リヴァプールは45+10分、サラーがヌニェスとのワンツーから決定機を迎えるも、シュートはGKベルント・レノの好セーブに阻まれ勝ち越しならず。前半は2-2での折り返しとなった。
後半の序盤はリヴァプールが多くのチャンスを作る。52分にソボスライの強烈なミドルシュートを放つと、直後には鋭いロングカウンターを発動し、サラーのパスを受けたヌニェスのシュートがクロスバーを直撃。61分には右に開いたソボスライが中央へ折り返し、サラーが頭で繋いだボールにヌニェスが合わせたが、これはGKレノの好セーブに阻まれた。
その後もリヴァプールがボール保持率を高め、相手チームを押し込む展開が続く。守備の時間が長くなったフルアムも集中力の高さを見せ、時折鋭いカウンターで相手ゴールに迫るシーンも作る。すると80分、ボックス内左でボールを収めたウィリアンがスルーパスを送り、抜け出したトム・ケアニーがゴールライン際から折り返すと、最後はボビー・リードが頭で押し込み、フルアムが逆転に成功した。
勝ち越されたリヴァプールは83分に遠藤を投入する。すると87分、サラーの落としを受けた日本代表MFがボックス手前から狙い澄ましたミドルシュートをゴール右上に叩き込み、試合を振り出しに戻す。さらに88分、右からのクロスのこぼれ球を拾ったアレクサンダー・アーノルドが強烈なボレーシュートを突き刺し、土壇場で逆転に成功した。試合はこのまま4-3で終了し、リヴァプールが勝ち点「3」を手にした。
次節は6日に行われ、リヴァプールはアウェイでシェフィールド・ユナイテッドと、フルアムはホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。
【スコア】
リヴァプール 4-3 フルアム
【得点者】
1-0 20分 トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
1-1 24分 ハリー・ウィルソン(フルアム)
2-1 38分 アレクシス・マック・アリスター(リヴァプール)
2-2 45+3分 ケニー・テテ(フルアム)
2-3 80分 ボビー・リード(フルアム)
3-3 87分 遠藤航(リヴァプール)
4-3 88分 トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
【動画】遠藤航が逆転勝利呼び込む圧巻ミドル!