ノイアーvsテア・シュテーゲン…ドイツ代表OBが熾烈な正GK争いに言及「競争状態を続けることで…」

 元ドイツ代表GKイェンス・レーマン氏が、同国代表の正守護神争いについて言及した。11月30日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 昨年のFIFAワールドカップカタール2022でグループステージ敗退の憂き目に遭ったドイツ代表は、その後の国際Aマッチでも不振が続き、9月にはハンジ・フリック前監督の解任を決断。後任には36歳のユリアン・ナーゲルスマン監督が就任し、自国開催のEURO2024に向けて再出発を切ることとなった。青年監督に率いられた新生ドイツ代表はここまで4試合を戦い、1勝1分2敗という成績を残している。

 そんなドイツ代表において、かねてから大きな注目を集めているのが、マヌエル・ノイアー(バイエルン)とマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)という欧州屈指の実力者2名による正GK争いだ。これまで長きに渡ってノイアーが絶対的守護神に君臨しテア・シュテーゲンは控えに甘んじていたものの、直近では前者の負傷離脱の影響により後者が「1番」を背負ってゴールマウスを守っている。しかし、ノイアーも既にバイエルンで実戦復帰を果たていることから、今後のドイツ代表の正GKをどちらが務めるかは依然として不透明だ。

 そんななか、かつてドイツ代表のゴールマウスを守ったOBは、自国開催のEURO2024に向けてノイアーとテア・シュテーゲンによる熾烈なライバル関係が今後も続くことを望んでいるようだ。現役時代にシャルケやアーセナルなどで活躍し、ドイツ代表として国際Aマッチ通算61試合に出場したレーマン氏は、自身が自国開催のFIFAワールドカップ2006直前までオリヴァー・カーン氏と定位置を争ったことについて触れつつ、次のように持論を展開している。

「マヌエルの復活ぶりを見る限り、現時点で私は彼を推したいと思っている。しかし、決してマルクが選択肢から外れるということではない。私であれば決断はまだ下さないだろう。私自身の経験から言えば、このような競争状態をできる限り長く続けることで、どちらが精神的に正GKに適しているかということが明確になると実感している。だからこそ、まだ決断は下さないだろう」

 もっとも、ドイツにはノイアーとテア・シュテーゲンのほかにも、11月の2連戦でゴールマウスを守ったケヴィン・トラップ(フランクフルト)やベルント・レノ(フルアム/イングランド)、オリヴァー・バウマン(ホッフェンハイム)など優秀なGKが数多く控えている。EURO2024予選本番までは残すところ7カ月あまり。ナーゲルスマン監督の今後の人選と起用法に大きな注目が集まる。

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