CL敗退危機のマンU…スコールズ氏は“規律の欠如”を指摘「チームとしてプレーしていない」

 かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表MFポール・スコールズが、チャンピオンズリーグ(CL)で苦戦が続く古巣について言及した。29日、イギリス紙『デイリーメール』がコメントを伝えている。

 CL・グループA第5節が現地時間29日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはガラタサライの本拠地に乗り込んだ。ここまで苦戦が続くアウェイチームは18分までに2点のリードを奪うと、FKから1点を返されたものの、55分にスコット・マクトミネイがネットを揺らし3-1とする。しかし、62分に再びFKから失点し、71分に同点ゴールを献上すると、その後は勝ち越すことができず。試合は3-3の引き分けに終わった。

 2度の2点リードという状況を活かせなかったマンチェスター・ユナイテッド。5試合を消化した現段階で勝ち点「5」のグループ最下位に沈んでおり、自力でのグループステージ突破の可能性は消滅。現地時間12月12日に行われる最終節でコペンハーゲンvsガラタサライの一戦がドローに終わり、既に首位突破が確定しているバイエルンを破った場合にのみ、決勝トーナメント進出が可能という極めて厳しい状況に追い込まれている。

 そうしたなか、かつてマンチェスター・ユナイテッドで公式戦通算716試合に出場し数々のタイトルを獲得したスコールズ氏が、グループステージ敗退の危機に瀕している古巣について言及。ガラタサライ戦の内容について「あんな試合は今までに見たことがない。完全に狂気の沙汰だった。素晴らしいスタートを切って2点をリードしたが、その後は規律が欠如していた」と振り返ったうえで、次のように持論を展開した。

「ヨーロッパのアウェイゲームにおいてこのような戦い方で勝利することは非常に難しい。彼らは喉から手が出るほどの勢いでゴールを狙っていた。しかし、アウェイで全力を出し切り勝利したチームを私は見たことがない。2-0た3-1の状況では自分のポジションを守り、冷静にプレーする必要があるんだ。常にゴールを狙っていたのは評価すべきことだが、私としては規律がないように見えた。彼らはチームとしてプレーしていなかったんだ」

 逆転での決勝トーナメント進出をかけた最終節で対戦するのは、ここまで4勝1分と無敗を維持しているバイエルン。スコールズ氏は「バイエルンが既に突破を決めているという状況が、彼らにとって唯一の助けとなるだろう。少しばかり弱体化したチームと戦えるかもしれないが、それでも非常に優れた相手だ。失点の仕方などを考えても、次のラウンドに進むのは難しいだろう」とコメントしているが、“赤い悪魔”は意地を見せることができるだろうか。

【ハイライト】マンUは2点リードを活かしきれず…

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