2次予選→プロテスト→最終予選会…夢への挑戦もいよいよ佳境 馬場咲希の覚悟「強い気持ちでプレーできれば 」

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 事前情報◇29日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>
 
「自分が戦いたいと思っている舞台に挑戦するための予選会。戦いたいという思いに従って、強い気持ちでプレーできれば」
馬場咲希は、来季の米国ツアー出場権がかかる6日間、108ホールの長丁場への決意を、こんな言葉で示した。そしていよいよ30日から、その“挑戦”の最終章が始まる
 
10月にフロリダで行われた2次予選会を15位で通過。そこから日本のプロテストを受験、合格し再び米国に渡った。24日から、2つのコースを入念にチェック。開幕前日もクロッシングズCを18ホールプレーし、仕上げた。28日にはショットに不安を覚えたこともあり、急きょハーフラウンドに予定を変更し、その後は長時間の打ち込みも敢行と、過密日程を感じさせない精力的な調整だ。
 
プロテストを終えてからも、「今年は試合が続いてアプローチの練習があまりできなかったので、そこに時間をかけました」というほど、準備に余念がない。開幕を翌日に控えた心境について「ちょっとドキドキかな」と明かすが、「小さい頃からの夢」を叶えるための舞台とあって気合もみなぎる。
 
日程が重複したことにより、現在、日本で行われているQTを回避した。「今回の結果で来年の活動場所が変わってくる。集中して頑張ろうと思います」。もちろんレギュラツアーへの推薦出場や、日本のプロテスト合格者は1年間のステップ・アップ・ツアー出場権が付与されていることもあり、国内ツアー出場の道が完全に絶たれるわけではない。ただ“米国への強い気持ち”を今は貫いていく。
 
米国2次予選会、プロテスト、そして今回の最終予選会と大きなプレッシャーに襲われるラウンドを立て続けに迎えている。それは本人も「2次予選もプロテストもメンタルを強く保たないといけない場面が多かった」と振り返るほどだ。緊張で表情をこわばらせながらも、しっかりと結果を残してきた。今では、長年、お世話になっているゴルフ場に行ったときなどに『馬場プロ』と呼ばれる機会も激増。「慣れないですね(笑)。『今まで通り咲希ちゃんでお願いします』って感じです」と取り巻く環境の変化も感じるが、緊張感は持続させている。
 
「フォールズのほうが難しい。ティショットも狭いところが何カ所かあったので、そこは気をつけたい。クロッシングズのほうは、フォールズよりも広いホールが多いので自信を持って打ちたいです」。これが練習ラウンドで感じたコースの印象だ。「6日間は長いと思う。少しミスをしても諦めずに頑張りたい」。まず目指すのは、より多くの出場権が得られる20位以内。18歳の“就職試験”も、いよいよ佳境を迎える。(文・間宮輝憲)

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