
<ヒーローワールドチャレンジ 事前情報◇28日◇アルバニー(バハマ)◇7449ヤード・パー72>
約8カ月ぶりに実戦復帰を果たすタイガー・ウッズ(米国)。これまでウッズのバッグを担いできたジョー・ラカバ氏は今年の5月以降、パトリック・キャントレー(米国)のキャディへと転身、ウッズとタッグを組むのは…もしや14歳の長男・チャーリー君? と期待がかかったが、「そんなにいっぱい学校をサボれないよ」と話した。
そこで今週はウッズの長年のビジネスパートナーでTGRのバイスプレジデントでもある友人のロブ・マックママラ氏が選ばれた。ウッズは4月に足首の固定手術を受け、痛みから回復し「来年は1か月に1試合程度は試合に出たい」と復帰に大きな意欲を見せている。となるとウッズは新たにレギュラーキャディを見つけなければならない。
「まったく分からない。本当に決めていないんだ」とウッズ。「今は今週の72ホールに集中して、それで体がどのように反応するかを見てから来季のスケジュールを立てるのを楽しみにしているところだ」と話した。ジョー・ラカバ氏(59歳)はベテランキャディで、ウッズと12年間のタッグを組む前は、フレッド・カプルス(米国)のキャディを20年間務めた。カプルスの後にダスティン・ジョンソン(米国)とパートナーを少し組んだが2011年、ウッズのキャディとなると二人は19年のマスターズ勝利を掴んだ。
5月にキャントレーのキャディとなったラカバ氏は「タイガーはこれからたくさんのプレーはできない。リタイアはしないけれど、1年に2〜6試合しかプレーしない。タイガーとぼくは話し合った。タイガーは『君がどれくらいキャディという職業を好きか知っている。他のチャンスがあればやったほうが良い』と言ってくれた。だからキャントレーの話しがあったとき、『引き受けなければ頭がおかしい』とぼくに勧めてくれた」と語っている。
ラカバ氏は長らくペアを組んだスティーブ・ウイリアムから引き継いだ。ウッズは昨今、しばしばチャーリー君のキャディを務めているが、残念ながらチャーリー君とはいかない次なるウッズのキャディに注目。(文・武川玲子=米国在住)