「前半で代えるつもりだった」…ガビ重傷で批判浴びるスペイン代表指揮官が語る「あれは不慮の事故」

 スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、右ひざに重傷を負ったMFガビ(バルセロナ)について語った。27日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

 今月19日に行われたEURO2024予選・グループA最終節ジョージア戦に出場したものの、右ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷の重傷を負い、今シーズンの残りと来夏のEURO2024、パリ・オリンピックも絶望的と見込まれているガビ。原因の一端として挙げられているのは、試合数増加による疲労の蓄積で、2021年8月にトップチームデビューを果たした同選手は、この2年間で通算148試合に出場し、プレータイムは9400分を越えていた。この数字が、同じ年齢の頃のリオネル・メッシの約3倍(62試合・3426分)、アンドレス・イニエスタの約10倍(15試合・980分)であることからも、異常な値とわかる。

 そのため、一部メディアやサポーターから批判の矛先を向けられたのが、スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督だ。EURO本戦出場権を獲得した上でのジョージア戦は消化試合に等しいものだったが、戦術的な確認も含めてガビを起用。しかし結果は、シーズンアウトの重傷という不運なものになってしまった。同指揮官は「彼を45分間だけプレーさせるつもりだった」と前半で代えるプランだったことを明かした。

 続けて、「我々は常に選手のコンディションを最優先している。現にそれを証明するようなパフォーマンスを見せてくれた」と強調。さらに「ここに来る選手たちはみんな、毎試合プレーしたがるよ。特にガビはね。(ジョージア戦の3日前の)キプロス戦の翌日、リカバリーセッションの代わりに通常のトレーニングセッションをやりたがったほど、彼は才能に溢れ、とてもアクティブな選手だ」と語った。

 一部報道では、バルセロナ上層部が、ガビを起用したデ・ラ・フエンテ監督に憤りを感じていると伝えられていたが、同指揮官は「バルセロナは、ガビのジョージア戦欠場を求めたわけではなかった。私がクラブに干渉しないのは、クラブから干渉されるのが好きではないから」と吐露。一方で「シャビと話し、私は遺憾の意を伝えた。あれは不慮の事故。トレーニング中にジェレミ・ピノ(※)にも起こったように、フットボールは最大限のリスクを伴う活動」と述べている。

※今月15日に左ひざ前十字じん帯断裂。ガビ同様にEURO2024とパリ・オリンピック出場は絶望的

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