
<カシオワールドオープン 初日◇23日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>
ホールアウト後のインタビューで「あまりよくなかったですね…」と肩を落としたのは、今大会にホストプロとして出場する石川遼。初日のラウンドは2バーディ・5ボギーの「75」で3オーバー・100位タイ発進と出遅れた。
この日は、今季課題に挙げることの多いティショットに苦しむ。ファウェイキープ率は、出場108人中104位タイの28.571%だった。「これだけコースは広いのですけど、全然フェアウェイに行かなかったこともありますし、その分チャンスにつけられなかったなっていう感じですね。全然うまくいかなかった」と納得いかない表情を浮かべる。
苦しい流れをなんとか変えようとするも、「なかなか取り返すこともできませんでしたし。ずっといい流れに持っていけるように1日やっていたのですけど、うまくいかなかったですね」とそう簡単に自身の風向きを一変させることはできなかった。
この日は祝日で、世間が休日というのもあり多くのギャラリーが石川のプレーを観に会場へ足を運んでいた。「すごく嬉しいです。ただ、もう少し自分がいいプレーをできれば最高だったんですけど…」と自身のプレーに不甲斐なさを感じる石川。「自分でコントロールできることと、できないことってありますけど、やっぱり自分がやるべきことをしっかりできなかったというか。やりたいことができなかったなっていう感じの1日になってしまいました」と肩落とした。
石川は100位タイの位置から予選通過の上位60位タイ入りを狙う。「これだけちょっと苦しい内容なので、できる限りのことをしっかり明日に向けて準備していきたいです。別人のようなプレイしないと厳しいと思うんですけど、なんとかできる限りの準備をして、明日なるべくいい状態で迎えて、いい内容でラウンドもできるように頑張りたいな思います」。2日目は“ホストプロ”として意地を見せることができるか。(文・高木彩音)