女子マンチェスター・ダービーで宮澤ひなたと長谷川唯の日本人対決が実現! 試合はマンCに軍配

 イングランドのウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)第7節が19日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティが対戦した。

 前節終了時点で勝ち点「12」を積み上げて3位につけているマンチェスター・ユナイテッドが、勝ち点「10」で4位につけているマンチェスター・シティをホームに迎えたダービーマッチ。3位と4位の直接対決に、なでしこジャパン(日本女子代表)でも活躍するマンチェスター・シティの長谷川唯がスタメン出場。マンチェスター・ユナイテッドの宮澤ひなたはベンチスタートとなった。

 試合会場は男子チームの本拠地である『オールド・トラフォード』。この会場で女子チームの“マンチェスター・ダービー”が行われるのは初ということで、大きな注目が集まった。試合は21分、マンチェスター・ユナイテッドの“10番”を背負う主将ケイティ・ゼレムがPKをゴール左隅に沈め、ホームチームが先手を取る。だが、マンチェスター・シティは34分にクロエ・ケリーが左サイドを切り裂くと、中央への折り返しにジル・ルートが反応。見事なファーストタッチから右足でゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 続く35分には敵陣中央へのプレッシングで長谷川がボールを奪うと、ルーズボールを拾ったカディジャ・ショーが左足で狙う。このシュートはブロックされたものの、セカンドボールを拾って横へ繋ぐと、ペナルティエリア右へ走り込んだローレン・ヘンプが左足を振り抜く。狙い澄ました一撃をファーサイドに沈め、マンチェスター・シティが逆転してハーフタイムに突入した。

 後半に入ると55分、マンチェスター・ユナイテッド守備陣のビルドアップが乱れた隙を見逃さなかったショーがGKまで寄せていくと、自らに当たって跳ね返ったボールがゴールに吸い込まれる。マンチェスター・シティが勝利を手繰り寄せる3点目を記録した。

 72分にはピッチ中央付近でルシア・ガルシアの突破を止めたライア・アレイシャンドリにこの日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分を命じられる。マンチェスター・シティは残る20分ほどの時間を数的不利で戦うこととなった。

 数的優位に立ち、攻撃的に出たいマンチェスター・ユナイテッドは、77分に宮澤をピッチへ送り出す。対するマンチェスター・シティは82分、長谷川を下げてセンターバックを主戦場とするステフ・ホートンを投入し、守り切る方向へシフト。その後はマンチェスター・ユナイテッドが攻め込む展開となったものの、これ以上スコアは動かず、試合はマンチェスター・シティに軍配が上がった。

 この結果、マンチェスター・シティが勝ち点を「13」に伸ばして3位へ浮上。マンチェスター・ユナイテッドは今季初黒星を喫した。次節は26日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でブリストルと、マンチェスター・シティはホームでトッテナムと、それぞれ対戦する。

【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 1-3 マンチェスター・シティ

【得点者】
1-0 21分 ケイティ・ゼレム(PK/マンチェスター・ユナイテッド)
1-1 34分 ジル・ルート(マンチェスター・シティ)
1-2 35分 ローレン・ヘンプ(マンチェスター・シティ)
1-3 55分 カディジャ・ショー(マンチェスター・シティ)

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