「まだです」 復調気配も古江彩佳は満足せず 『65』の会心ラウンドが生んださらなる闘志

<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇17日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

古江彩佳がリーダーボードを駆け上がった。3アンダーからスタートし、この日は8バーディを奪った。難関ホールの9番をボギーとしたが、7アンダーの「65」。トータル10アンダーまで伸ばし残り2日へ向かうが、「優勝のことは考えずに、いまの自分と闘えるように」と、さらに気を引き締めた。
出だしから5メートル、2番でも6メートルを沈めると、その後もチャンスメイクに成功。ピンから遠い位置に乗っても、8メートル、10メートルといったロングパットが気持ちよくカップに沈む。ここ最近の課題だった「緩まないように」というポイントを心がけ、初日に続きミドルレンジ、ロングレンジがおもしろいように決まり始めた。

調子を落としていた要因を探りながら米ツアー最終2連戦に入ったが、先週は予選落ち。「先週はできなかった」というしっかり打つパッティングが入り始めれば、好調時の感覚が戻ってくる。「入らなかったぶんが、いま入ってくれているのかな」。最近の取りこぼしを最後の戦いで取り返し、久しぶりに好感触をつかんだ。

好調から不調に陥った今季をそのまま終わらせるわけにはいかない。今週はより強い気持ちで臨んでおり、しっかりと2日間を上位で駆け抜けた。ただ「しっかり集中しながら、これを続けていきたい」と浮ついた気持ちなど皆無。とにかく目の前の一打に全力投入していくという強い意志がうかがえる。

「いまの自分と対決できたら」と手綱を締め直して決戦へ向かう。「65」で回っても「まだです」と完全復調は否定。「満足はできないです、終わるまでは」と眼光鋭く次のラウンドを見据える。気合を充てんした古江の集大成となる36ホールが待っている。(文・高桑均)

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