
パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWウスマン・デンベレが、バルセロナのシャビ・エルナンデス監督から攻撃の中心として信頼を寄せられていながら、PSGへの移籍を決断した理由を語った。7日、フランスの『レキップ』紙が報じた。
現在26歳のデンベレは2017年夏にバルセロナに加入すると、一時は度重なる負傷やピッチ外での問題により批判が集まったものの、2021年11月に就任したシャビ監督の下で復活。今季もバルセロナでのプレーを継続すると見られていたが、シーズン開幕直前にPSGへの移籍を果たした。
デンベレは「PSGのクラブとナセル・アル・ケライフィ会長は長い間、自分に興味を持っていた。自分が2016~17年にドルトムントにいたとき、すでに接触があったけれど、当時の自分の目標はバルセロナでプレーすることだった。 2019年、そして今年の夏にもPSGから接触があり、ケライフィ会長は本気で自分と契約したいと改めて伝えてくれた。そこで自分はルイス・エンリケ監督と(アドバイザーの)ルイス・カンポスと話をし、即座にPSGのプロジェクトが気に入ったんだ」と語り、PSG移籍へ心が動いた経緯を説明した。
また、記者から「バルセロナで最高の数カ月を過ごしていたなか、PSGへの移籍は簡単な選択だったか?」と問われると、デンベレは「自分を信頼してくれる監督に恵まれた2年間は、僕にとって最高の2年間だった。でもPSGと契約したかったんだ。バルセロナを離れるというよりも、パリに行きたいと考えが変わったのさ」と回答した。
さらにデンベレは「いつかPSGでプレーする運命だった。自分にはPSGサポーターの友人も多く、彼らはいつも僕にPSGに来るよう説得を試みていたんだ」と、友人たちからもPSG移籍を求められていたことも明かした。
一方、フランス代表FWキリアン・エンバペの存在もPSG移籍の理由かと質問されると、デンベレは「エンバペは自分に、PSGと契約するかどうか聞いてきたけど、それだけだよ。彼はPSG移籍のために自分を説得したりしなかった」と答え、移籍の決断にエンバペの影響はないとしたうえで、「自分がPSGに来たのは、このクラブが大好きで、フランスにあるからだ。自分はPSGから遠くない土地の出身で、PSGは愛するクラブなんだ。自分は会長、監督、スポーツ・ディレクターと話をし、プロジェクトに参加することにしたんだ」と説明を加えた。