
スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は5日、ラ・リーガの首位に立つジローナが秘める可能性について紹介した。
ジローナの“白昼夢”は、シーズン3分の1近くを消化しても覚めない。今夏に、主力を担っていたMFオリオール・ロメロやFWバレンティン・カステジャーノスらが退団し、昨シーズンほどの躍進は望めないと予想されていたジローナが歴史を動かしたのは第7節だった。ミチェル監督の手腕はもとより、DFデイリー・ブリンやFWサヴィオ、FWアルテム・ドフビクといった新戦力の活躍でクラブ史上初の首位に浮上。その後は一度後退したものの、今節にレアル・マドリードが勝ち点を積み上げれなかったことで、再度トップの座に返り咲いている。
4日に行われた第12節でジローナと対戦し、2-4で敗れたオサスナのハコバ・アラサテ監督は「ジローナは今、ラ・リーガのベストチームだ」と絶賛。『ムンド・デポルティーボ』も、ここまでの12試合で稼いだ勝ち点31のペースを維持すれば、最終的な勝ち点は90代後半にまで届くと指摘。当然、そこまで勝ち点を積み上げればリーグ優勝はほぼ確実で、加えて2011-12シーズンのレアル・マドリードの勝ち点100、2012-13シーズンのバルセロナの勝ち点100、2009-10シーズンのバルセロナの勝ち点99に次ぐ、史上4番目の記録となる可能性もあると伝えている。
さらに『ムンド・デポルティーボ』は、8年前にプレミアリーグで起きた“奇跡”とも比較。シーズン開幕前は降格候補と目されていたレスターが起こした快進撃は“ミラクル・レスター”と称されているが、第12節終了時点での勝ち点は「25」で順位も3位。前述した通り、ジローナの勝ち点は「31」で順位も首位と上回る結果に。また、元日本代表FW岡崎慎司を擁した“フォックス”の25得点・20失点に対して、ジローナは29得点・15失点と得点・失点数でもより良い成績を収めている。
ラ・リーガ初挑戦から6年、同リーグ在籍年数では4年目となるジローナが見続ける夢の結末は、どのようなものになるのだろうか。