
チェルシーは4日、女子チームを率いるエマ・ヘイズ監督が今シーズン終了後に退任することを発表した。
現在47歳のエマ・ヘイズ監督は2012年8月からチェルシーの女子チームを指揮。史上初となる4連覇を果たしているFA女子スーパーリーグ(FAWSL)では通算6度の優勝を果たすなど、これまで女子FAカップで通算5回、リーグ・カップで通算2回のタイトルを獲得しているほか、2020-21シーズンには初のチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出にも導いた。また、個人としては2021年のFIFA女子チーム最優秀監督にも選出されたほか、FAWSLで6度最優秀監督賞を受賞し、2021年にはFAWSLの殿堂入りも果たしている。
就任12シーズン目を迎えているエマ・ヘイズ監督だが、今シーズン終了後にチェルシーを離れることが決定。なお、クラブは発表に際し、FAWSLやクラブのサッカー以外の新たな機会を望んでいることが同監督の退任理由だと明らかにしており、イギリスメディア『BBC』などではアメリカ女子代表監督に就任することが濃厚になっていることが伝えられている。
クラブに数多くのタイトルをもたらしたエマ・ヘイズ監督が、今シーズン終了後にチェルシーを退任することが決定したことを受け、同クラブの共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「エマは女子サッカー界に変化をもたらした最大の原動力の一人あり、彼女のチェルシーでの功績は比類なきもので、クラブの歴史に永遠に残るだろう。10年以上にわたるチェルシーへの貢献や彼女が残した功績を考えれば、新しい挑戦を追求するのに適切な時間だと感じた彼女を邪魔するつもりはない」
「彼女がシーズン終了まで残り、私たちに後任を探す時間を与えてくれたことを嬉しく思う。クラブでのエマの多くの功績を祝福し、彼女にふさわしい別れを告げるための時間は十分に残されているだろうが、今のところ、これまでと同様に、エマは今シーズンをチェルシーで可能な限り成功させることだけに集中するだろう」
また、トッド・ベーリー会長と共同支配権オーナーのベハダ・エグバリ氏も以下のようにコメントしている。
「エマのチェルシーへの貢献を過小評価することはできない。彼女は女子サッカーの先駆者であり、女子サッカー界で非常に尊敬もされている。今後数カ月間、引き続き協力できることを楽しみにしている」