
チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、6日に行われるプレミアリーグ第11節トッテナム戦への意気込みを示した。3日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。
現在51歳のポチェッティーノ監督は、エスパニョールやサウサンプトンでの指揮を経て、2014年夏にトッテナムの監督に就任。若手の抜擢や確固たるスタイルの確立でチームを強化し、2016-17シーズンにプレミアリーグ2位、18-19シーズンにチャンピオンズリーグ準優勝の成績を収めた。
しかし、マンネリ化に伴う成績不振を受け、19-20シーズン途中に美しい物語は終わりを迎えた。その後、ポチェッティーノ監督は2021年1月から2022年夏にかけてパリ・サンジェルマンを率い、今年7月からトッテナムのライバルであるチェルシーの監督に就任。スクワッドの大刷新、けが人続出などチーム編成に頭を悩ませる日々を過ごすなか、今季のプレミアリーグではここまで3勝3分4敗の成績となっている。
退任後、初めて『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』への帰還を果たすポチェッティーノ監督は、「私にとっては幸せな1日になるだろう。私たちはプロフェッショナルだが、同時に感情のある人間なんだ。ともに素晴らしい思い出を作り上げた場所へと戻ってくるのは、本当に特別だよ」と、古巣との対戦に胸を躍らせた。
トッテナムはここ数年、指揮官の交代を繰り返し、その度にポチェッティーノ監督の復帰待望論が持ち上がった。それでも、今季から就任したアンジェ・ポステコグルー監督の下で魅力的なアタッキング・フットボールが復活し、現在は8勝2分で堂々たる首位。スパーズのサポーターは“ビッグ・アンジェ”に心を奪われているが、ポチェッティーノ監督が今だに愛されている存在であることに変わりはない。そしてそれは、スパーズとともに成長の道のりを歩んだ同監督にとっても同じであるようだ。
「私たちがクラブを去ったときは難しい時期だったが、まだクラブで働いている多くの人たちに会うことができる。エキサイティングな瞬間になるだろう。一緒に過ごしたすべてのことを忘れることはできないし、人々と彼らの気持ちを尊重するつもりだ。信じられないような旅をしたクラブに対する私の感情や思いは変わらない」
「私は常々、絶対にアーセナルを率いることだけはないと言い続けている。エスパニョールにとってのバルセロナのように、彼らはトッテナムにとって最悪の敵だと思われているからね」