“最多記録更新”なるか? 高校3年生8人が合格圏内で最終日へ 首位・清本美波は「気を抜かず、丁寧なゴルフを」

<JLPGA 最終プロテスト 3日目◇2日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストは、2019年度実施回から高校3年生の受験が可能となった。この年には、後に年間女王となる山下美夢有や、西郷真央、笹生優花の“女子高生プロ”が誕生。その後も、21年度はトップ合格の尾関彩美悠や川崎春花、櫻井心那ら、昨年も藤井美羽が高校在学中に正会員入りを果たしている。
そして今年も高校生の活躍が目立つ。今回のプロテストを受けている2005年度生まれの高校生は20人。3日目終了時点で、20位タイに設定されている合格ラインは4アンダーだが、その26人中、トータル11アンダーでトップに立つ清本美波(誉高)や1打差で2位の馬場咲希(代々木高)ら、8人が高校3年生だ。

清本は初日を7アンダーの首位タイで滑り出すと、パープレーだった2日目は2位タイに後退したが、4つのバーディに加えボギーフリーの「68」を記録した3日目に再び首位の座を奪還。この日も前半は1つ伸ばすにとどまったが、14番パー3で「下り傾斜がきついからパーでいい」と思って打った6メートルのバーディパットが決まり、流れを変える。その後、16、17番で連続バーディを奪うなど、後半のラッシュが光った。

前半は3番で4メートルのパーパットをねじ込むなど、耐えるゴルフが続いた。グリーン上で、チャンスを生かすこともできなかったため、「イメージが悪い時にたまにやっています」という秘策も投入した。パッティングの時、あえてボールの線をカップに合わせることはせず、アバウトにするという作戦だ。「ちょっと長めのが入ればラッキー!くらいの気持ちです」。3番もそうやって決めたパットだった。

同学年の選手が頑張っていることについても、いい刺激になっている様子。「普段の試合では意識するけど、プロテストはそこまでですね」と、“同世代からひとりでも多くの合格者を”という思いもある。とはいえ、まだ18ホール残っており、貯金ができたことは「ちょっと安心」というが、「気を抜かず、丁寧なゴルフをしたい」と自分のプレーに集中していく。

トータル7アンダーで7位タイにつける菅楓華(すが・ふうか、日章学園)も、「私たちの世代はレベルが高いから、(他の選手の存在が)刺激になります。ここをしっかり通ればレギュラーツアーでも戦えると思って頑張ります」と、“切磋琢磨”の効果を話す。トータル2アンダー・33位タイの「日本女子アマチュア選手権」覇者・飯島早織(ルネサンス高)ら、圏内浮上を目指すなかにも有力選手は多くいる。ちなみにこれまでの高校生合格者の最多は21年度の6人。果たして今年はその記録を塗り替える“合格ラッシュ”が訪れるか?

【合格圏内にいる高校3年生】
1位:清本美波(-11、誉高)
2位:馬場咲希(-10、代々木高)
5位T:上久保実咲(-8、奈良育英高)
7位T:菅楓華(-7、日章学園高)
10位T:村田歩香(-6、ルネサンス大阪高)
15位T:山下心暖(-5、鹿児島城西高)
20位T:秋田光梨(-4、好文学園女子高)
20位T:入谷響(-4、中京高)
※3日目終了時点

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