MFドリンクウォーターが現役引退…15-16シーズンにプレミアリーグ優勝の“ミラクル・レスター”の象徴

 30日、“ミラクル・レスター”の象徴でもあるイングランド人MFダニー・ドリンクウォーターが、現役を引退することを発表した。

 1990年3月5日生まれのドリンクウォーターは現在33歳。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、マンチェスター・ユナイテッド、ハダースフィールド、カーディフ・シティ、ワトフォード、バーンズリー、レスター、チェルシー、バーンリー、アストン・ヴィラ、カスムパシャ(トルコ)、レディングと11クラブを渡り歩いた。なかでも、2012年冬から4シーズン半在籍し、クラブ公式戦通算218試合に出場したレスターでの活躍は伝説的だ。2013-14シーズンに当時2部リーグに所属していた同クラブを1部昇格に導くと、2015-16シーズンにはMFエンゴロ・カンテやFWジェイミー・ヴァーディ、FW岡崎慎司らとともにプレミアリーグを制覇。シーズン開幕前は降格候補と目されていたクラブが起こしたジャイアントキリングは、“ミラクル・レスター”として語り継がれており、その象徴のひとりに同選手の名前が挙げられている。

 その後はチェルシーに加入したものの、在籍5シーズンの間に4度レンタル移籍を経験するなど、チェルシーでは出場機会に恵まれなかった。最終的に、2022年夏に契約満了に伴いチェルシーを退団すると、それ以降は無所属に。そして30日、ポットキャスト『High Performance』にて「宙ぶらりんの状態があまりにも長かった」と語り、現役を引退することを発表した。

「プレーしたいと思っていたけど、自分が評価されていると感じる基準やレベルでプレーする機会が得られなかった。僕はフットボールが大好きなだけで、これまでも執着してきたつもりはない。僕自身が妥協するのは構わないさ。ただそれは、自分の価値に見合ったプレーをしないという考えだ」

「チャンピオンシップ(2部)のクラブからそれなりのオファーがあったけど、燃える上がるような気持ちになるものはなかった。僕にとっては何の意味もなかったよ」

 2016年にイングランド代表に初招集されるなどキャリアの隆盛を極めたかと思えば、チェルシー時代には飲酒トラブル等ピッチ外での騒動もあってキャリアの急降下を辿ったドリンクウォーターが、波瀾万丈な14年の現役生活に幕を閉じることになった。

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