「62」の宮本勝昌と後半8アンダーの片山晋呉、スリリングだった日大同期対決

<福岡シニア 最終日◇29日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6588ヤード・パー72>

怒涛のバーディラッシュだった。
「コースレコード? ありがとうございます、一つ一つ積み重ねた結果だと思っています。62は出そうと思って出せるスコアではないですし、18 ホール終わった時点でこういうスコアになっていたんだなと驚いています」。

スタートの1番パー5をバーディで発進した51歳・宮本勝昌は、いきなりエンジン全開。2、3、4、6、8番と、4連続を含む6バーディ・ノーボギー。後半に入って少し落ち着いたが、10、13、16番に続き最終18番パー5もバーディとして「62」を仕上げた。

前日の2アンダー・10位タイから一気に12アンダーとして、2位に3打差のクラブハウスリーダー。しかし、そこに立ちはだかったのは5アンダーの首位タイで最終日をスタートした、4組あとの最終組でプレーする50歳の片山晋呉だった。前半は1オーバーと苦しんだが、何とバックナインでは12番パー3を除く8ホールでバーディ! 土壇場で追いついてプレーオフとなった。

日大ゴルフ部の同期対決は、2人声をそろえて「初めて」。結果は2ホール目でガードバンカーから50センチに寄せ、バーディを奪った宮本に軍配が上がった。

「バンカーショットは25 ヤードぐらい。18番のグリーンだけコンディションが悪く、芝生がないからスピンが入らないのは分かっていたので。5メートル手前をイメージしていましたが、うまくいきましたね」と、いかにもバンカーの名手らしく攻略。続いて「それにしても(片山とのプレーオフは)楽しかった。もう少しやりたかったかも(笑)。(片山が)これから何回もあるんじゃないかなと話していた? 僕もそう思います」と、同期対決を存分に楽しんだ。

今シーズンの残りだが、賞金ランキングでトップに立つ宮本は「レギュラーツアーにでるので、あとは最終戦(いわさき白露シニア)だけ」、片山は「レギュラーツアーのみ」。特に賞金王の行方はまだまだ分からないが、これまでプラヤド・マークセン(タイ)の独壇場だったシニアツアーに、日大同期の新しい風が確実に吹きこまれている。

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