
プレミアリーグ第10節が28日に行われ、アーセナルとシェフィールド・ユナイテッドが対戦した。
前節はチェルシーとのビッグロンドン・ダービーを2-2の引き分けで終え、リーグ戦の無敗を維持しながらも3連勝を逃したアーセナル。今節は本拠地『エミレーツ・スタジアム』に未だ未勝利にの最下位シェフィールド・ユナイテッドを迎えての一戦。勝利が必須の一戦でミケル・アルテタ監督は、ヤクブ・キヴィオルやエミール・スミス・ロウ、カイ・ハフェルツらをスタメンに抜擢した。
序盤からアーセナルが圧倒的にボールを保持する展開に。デクラン・ライスや中央に絞ったオレクサンドル・ジンチェンコを起点にパスを繋ぎ、ブカヨ・サカとガブリエウ・マルティネッリの“両翼”の突破からチャンスをうかがうも、なかなかシュートまで持ち込むことができない。20分にはGKダビド・ラヤのパンとキックを受けたマルティネッリがボックス内に侵入し並走してきたサカに展開するも、シュートを放つことができなかった。
28分、ハフェルツが縦パスを引き出し右に展開すると、ボールを受けたサカは斜め後方のライスへパス。ライスがゴール前にグラウンダーのボールを送り、これを収めたエディ・エンケティアが冷静にネットを揺らした。アーセナルが最初の枠内シュートで先制する。リードを奪ったアーセナルは41分にもチャンス。左サイドの敵陣深くに侵入したサカがマイナスへ折り返し、最後はマルティネッリが左足を振り抜いたが、相手GKの好セーブに阻まれた。前半はこのまま1-0で終了する。
アーセナルは後半開始直後にサカの右CKから追加点。インスイングのボールをGKが手前にこぼすと、最後はエンケティアが豪快に右サイドネットに突き刺しリードを2点に広げた。勢いに乗るアーセナルは58分、スミス・ロウのパスを受けたエンケティアがボックス手前から右足を一閃。強烈なシュートがゴール左上隅に突き刺さり、ハットトリックを達成した。
リードを広げたアーセナルは66分、ベン・ホワイトとマルティネッリを下げてレアンドロ・トロサールと冨安健洋を投入。73分にはサカとスミス・ロウに替えてリース・ネルソンとファビオ・ヴィエイラを投入するなど、積極的に選手を入れ替えていく。76分にはトロサールの左からのクロスがボックス手前にこぼれ、最後は走り込んだ冨安がダイレクトボレーで狙ったが、シュートは枠を捉え切れなかった。
84分にはボックス内左に抜け出したF・ヴィエイラが後方から倒され、VAR介入の結果PKを獲得。これをF・ヴィエイラが自らゴール中央へ沈め、アーセナルがリードを4点に広げた。90+6分、F・ヴィエイラの右CKをニアサイドでモハメド・エル・ネニーが逸らすと、これに反応したのは冨安。相手とセリエいながらも最後は右足で押し込みネットを揺らした。冨安にとってはアーセナルでの待望の初ゴールとなった。
次節は11月4日に行われ、アーセナルはアウェイでニューカッスルと、シェフィールド・ユナイテッドはホームでウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦する。
【スコア】
アーセナル - シェフィールド・ユナイテッド
【得点者】
1-0 28分 エディ・エンケティア(アーセナル)
2-0 50分 エディ・エンケティア(アーセナル)
3-0 58分 エディ・エンケティア(アーセナル)
4-0 88分 ファビオ・ヴィエイラ(PK/アーセナル)
5-0 90+6分 冨安健洋(アーセナル)