
モンツァに所属するアルゼンチン代表FWパプ・ゴメスに、2年間の出場停止処分が科されるようだ。20日、スペインメディア『Relevo』が伝えている。
現在35歳のパプ・ゴメスは、母国のアルセナルでデビューを飾り、複数のクラブでのプレーを経て、2014年夏にアタランタに完全移籍した。2017年からはキャプテンとしてチームをけん引し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場でベスト8入りなどクラブの躍進に大きく貢献。しかし、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督と対立し、2021年1月にセビージャへと加入した。セビージャでは昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)優勝を経験。今季からモンツァに加わり、セリエA復帰を果たしている。
昨年に開催されたカタールW杯では、アルゼンチン代表の一員として優勝を経験したパプ・ゴメス。しかし、同メディアによるとカタールW杯の数日前に実施された検査で、パプ・ゴメスから禁止薬物の陽性反応が示された模様。同選手と当時所属していたセビージャは、数カ月前からこの問題を認識していたが、2年間の出場停止処分を受けたのは今週になってからだという。
また、セビージャとの契約解除後に、所属クラブが見つからなかったのは、今回の件が要因と指摘。将来が不透明なパプ・ゴメスを獲得するリスクを恐れていたと主張している。
さらにパプ・ゴメスが、検査の数日前に体調の悪い夜があり、症状を抑えるためクラブの医師に相談することなく、息子の薬用シロップを飲んだと証言していると報じた。一方で、同選手が上訴し、この処分を軽減できるかどうかはまだ分からないとも伝えている。