
<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前情報◇17日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>
練習日のパッティンググリーンで、何やらオデッセイの新しいパターがテストされていた。ソールには『Ai-ONE』の文字があり、すでにジョン・ラーム(スペイン)やサム・バーンズ(米国)が使って話題になっているモデルで、ピン型やツノ型、マレット型など多くのモデルがあるようだ。さらに『Ai-ONE』シリーズのほかに、『Ai-ONE MILLED』というチタン合金が使われ、打感がさらに硬いモデルもあった。
このパターの特徴的なところは、『Ai-ONE』シリーズでは、フェースの裏側をのぞける“スケルトン”になっているところだ。キャロウェイでは、ドライバーやアイアンでは「AI」を使った設計をこれまでもしてきたが、パターでは今回が初めて。そのため同社の担当者は「ちゃんとテクノロジーを目で見て分かってもらうために透明にしています」と、フェースの裏側が見える設計の理由を説明する。
キャロウェイと用具契約を結ぶ、藤田光里は『Ai-ONE MILLED』シリーズをテスト。「見た目はネイビーが好きだから、私はいいなと思います。それに違和感もなく普通に構えやすいし、打感はもともと硬いインサートが好きなので結構しっかり打てているし、好きですね」と好感触を得たようだ。
さらに、今年2勝を挙げているルーキー・神谷そらもテストをし「ミスヒットに強いなというのは、打っていて実感しました。ミスヒットをしても、そこまでロングパットの距離のムラがないなと思いました」と芯を外しても転がりがいい部分に好評価。
藤田さいきは『Ai-ONE MILLED』をテストし、早速バッグインする予定だという。「ラインに乗りやすい」と方向性についても好感触。「色合い、見た目もすごくいいし、打った感じもすわりもいいですね。パターの調子は…不調ですね。このパターが解決してくれると期待したい。AIの力を借りたいです(笑)」と、不振脱却に一役買いそうな1本を選んでいる。
見た目も機能も女子プロには好評。果たして本戦では何人がニューパターで挑むのか。グリーン上の動きにも注目したい。(文・神吉孝昌)