勝みなみは韓国で現地ウェイティング 吉報を待ちながら 「合宿に来たつもりで楽しもう」

<BMW女子選手権 事前情報◇17日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

先週の中国戦を終えて、勝みなみは一度日本に戻るかを考えた。今週の韓国大会はリザーブ(待機選手)1番手。出場できる見込みは小さいなかでも、渡韓することを決めた。「練習もできるし、グリーンの状態やコースセッティングも整っている。韓国も好き。合宿に来たつもりで楽しもうかと思った」と月曜日に移動。米ツアールーキーとして初めての現地ウェイティングを明るい気持ちで過ごしている。

人数が絞られるアジアシリーズの出場権は、9月10日に終了した「クローガー・クイーンシティ選手権」後のポイントランキングによって決められた。上位者から出場枠が下りてきて来週以降のマレーシア、日本での試合にはエントリーできたが、唯一韓国のみはリザーブ。開幕2日前でもまだ、出場枠の中には入れていない。「こうなったのは自分のせいだし、しょうがない。下りてこなかったら日本でやることもあるし、こっち(韓国)がうまくいけば頑張る。気持ちは切り替えられるようになっているので全然大丈夫です」。いまの状況を受け入れているが、もちろん、吉報が届けばすぐに戦えるように準備を進めている。

火曜日には渋野日向子と18ホールを回ってコースを確認した。「日本と似ているねと話していた。アップダウンもあるので体力勝負かなと思います」というソウルからおよそ1時間半の山間コース。所々に山がある広大なグリーン上に多くの時間を割きながら、クセあるコースの特徴を頭に叩き込んだ。

新たな相棒も心強い存在だ。元世界ランキング1位のユ・ソヨン(韓国)らのバッグを担いできた名キャディ、トム・タナカ氏が隣にいる。日本人女性と結婚したトムさんは日本語も堪能。「キャディ歴も長いですしトッププレーヤーを担いできた方で、勉強になる。きょうもアドバイスをもらったりと、強い味方がひとり増えました」と、新タッグの二人三脚で残り少ないシーズンを突き進んでいく。

来季の出場権をかけたシード争いのボーダーラインに立っているが、それでも勝は明るい言葉をこぼす。「自分には運が来ていないというか、かみ合いが大事だと思う。いまできることをしっかりやって待ちたい」。最高の環境が整った会場で今週の、そして来週以降に向けての練習に集中している。(文・笠井あかり)

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